エネルギー取引の指標価格を世界に発信
~リムで働く社員の本音をご紹介!~

   シェールガス、電力、再生可能エネルギー・・・今やエネルギーのニュースを目にしない日はありません。私たちリム情報開発は1984年2月の創業以来36年、石油やガスの取引価格を取材し、デイリーレポートとして欠かすことなく市場関係者に提供してきました。エネルギー業界で広く認識されている、いわゆる「リム価格」は、市場のインデックス(指標価格)として、石油事業者などに幅広く支持されています。取材記者は日々、世界のエネルギー企業を相手に取材活動を続けています。 こうして導き出された「リム価格」は、原油、石油製品、ガス、石油化学製品、電力と多岐にわたり、マーケットレポートとして世界40カ国以上に発信されています。

   今回は、2人の先輩記者が、リムで働き始めたきっかけや担当するレポートへの思いを語っています。また、IT業務を担うテクニカルチームのメンバーからは、毎日のレポート発刊を支えるための工夫や意識しているポイントを、記者との懇談の中で語ってもらいました。これらの社員の生の声から、リムで働く姿をイメージしてみてください。
大きく変わる業界の流れに乗り日々成長  LPG・バイオマスレポート担当記者
(柏原 千里 2018年入社)

   「エネルギー業界で仕事がしたいんです」 採用面接でそう言ったと思います。前職の建設業では再生可能エネルギーを利用した発電所の設計に携わりました。その中で、再エネの普及のスピード感とともに業界がどう変わっていくかに興味が沸き、働き続けるならこの業界でと考えていました。記者経験をまったく持たない私が業界紙の世界に飛び込めたのは、エネルギーそのものへの関心と激変する流れの最先端を見ることが出来るかもしれないという好奇心があったからだと思います。

   以前の設計の仕事で私が最もやりがいを感じたのは、図面どおりに設備が現実のものとして出来上がっていく様を見るより、電気や工事などそれぞれの専門性を持った方々と対等に会話ができた、と実感出来たときでした。知識を蓄えることで、昨日まで分からなかった話が分かるようになり、話をもう一歩進められるようになる。言葉に詰まった問いに答えられ、質問をぶつけられるようになる。このような会話を積み重ねることによって、仕事の完成度を上げることができる。記者として働き始めると、リムが基本としている取材がまさに、自分が大事にしたいと考えている仕事の在り方と一致することに気付かされました。

   いま私は、LPG(液化石油ガス)のレポート担当記者として、中東やアメリカから輸出される際のスポット取引から、日本国内の卸売業者間で行われる取引まで、輸入業者や商社の方々への取材を通じ、一日の市場情報を纏めています。リムのレポートを見て頂くとまず価格が目に入ってきて、これを纏める記者は画面いっぱいの数字と格闘し、データと睨みあっているという姿を想像されるかもしれません。もちろん、価格という数字を正確に扱うことは大前提ですが、取材という名の会話を通じて、市場参加者が考えるその日の価格の上げ下げについて背景を聞き出すこと。時には、もう一歩踏み込んで会話を進めることで、思わぬ取引の情報や裏話を聞けること。これらを積み重ねることで紙面が充実し、振り返ると自身の記者としての着実な成長も感じられる、リムでの記者生活はこのような日々だと感じています。

   最近ではLPGレポートの他に、季刊誌やバイオマスレポートといった再エネにも関わっていますが、これらの取材先には以前石油や石炭を取り扱っていたというプレーヤーも多く、化石燃料から非化石燃料へと舵を切る、業界の変化を肌で感じています。目まぐるしく変わる業界の流れに追いつくことに必死ですが、好奇心とやる気さえあればいくらでもチャンスを与えてくれる環境の中で、毎日多くを学びながら励んでいます。エネルギー業界に関心のあるみなさんも、業界の発展とともに自身の成長への新たな一歩を、リムで踏み出してみませんか?

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「自分だけにできること」が価値になる  石油化学レポート担当記者
(北村 卓也 2007年入社)

   たいていの中学生や高校生は、先生から将来の夢や目標を尋ねられたことがあると思います。学生はまだ社会のことを良く知らず、スポーツ選手や、最近ではYouTuberなどと回答するかもしれません。そして指導する先生も、多くは大学を出て社会経験のないまま教員になっているかもしれません。自分自身も学生時代を振り返ると冷や汗が出る思いです。


   その自分はというと、小学校の卒業文集に、モノを書く仕事を希望するというようなことを書いた記憶があります。その後、大学卒業時は就職氷河期の真っただ中で、職業を選ぶ余地もなく、書くこととは全く関係のない職種に就くことになりました。ただ、今思えば、書く職を得ようという努力も、情報収集もすべてが不足していました。結局、その会社で2年働き、無職の期間を経て、化学系の業界紙に転職。その会社は社員の出入りが激しく、自身の担当分野が次々に増えていきました。結果的に様々な製品に関する知識と、取材先を蓄えることができました。

   そして、リムに入ったのは石油化学のマーケットレポートの発行を開始するにあたり人材を募集していたから。その募集を見た瞬間、自分の製品知識と取材先が、新たなビジネスの可能性へと結びついたのです。例えほかの人が見向きもしないよう分野であっても、自分だけができることがあれば、それが価値を生むと気づかされました。

   もう一つ、日本人の英語に対する苦手意識が、リムでの新たな仕事が価値を生む可能性を秘めていました。というのも、化学業界で広く活用されている媒体の多くは海外メディアで、英語で記事が書かれていることが一般的だからです。そのため、日本語・英語の両方でレポートを発行するリムは、後発であってもそれなりの競争力を確保できそうという目算がありました。もっとも、当時の自分の英語力は十分ではなく、入社してからスキルアップに努めました。やってできないことはないものだなと実感する経験です。いまでは訪問すれば食事をごちそうしてくれる海外の友人もできました。

   担当する石油化学レポートは、エネルギーに比べ担当する製品種別が多い一方、それぞれの取引数量は少ないという特徴があります。価格情報はもちろん欠かせませんが、それにまつわる市場参加者の思惑、先読みなどを自分の中にきちんと蓄え、それをストーリーとして書くことが大事です。そのためには、取材先との情報交換はもちろん、本音と建て前の両方を聞くことのできる関係づくりが肝要となります。いわば毎日がノンフィクションライター状態。何かを書きたいが何を書きたいか決まっていない、人にはない特殊な知識を蓄えたい、経済や物流、コモディティといったマクロな経済のダイナミズムを追いかけたい。きっかけや動機はなんでもいい、「知りたい」、「関わりたい」、その思いが武器になります。そんな働き方がリムでは可能なのだと思います。

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技術を磨き、レポートと社員のワークライフバランスの質向上  テクニカルチーム
(寺島 康子 2013年入社)

記者:本日はテクニカルの方に普段の仕事についてじっくりお話を伺えるということで、非常に楽しみにしてきました。テクニカルの方がどのように仕事をしているのか興味があったからです。寺島さん、よろしくお願いします。

寺島:よろしくお願いします。

記者:記者の仕事は「調べて」、「取材して」、「執筆して」の繰り返しです。記者の根幹とも言えるこれらの仕事にはどうしても人が関わらなければならないし、いい仕事をしようと思ったら、それぞれに時間も手間もかかります。記者がこうした仕事に集中できるのは実はテクニカルの方の助けが非常に重要だと感じています。

寺島:そうなのですか?そんな風に評価していただけて、とても嬉しいです!

記者:はい(笑)。すごく感謝していますよ。例えば、取材して集めたデータを整理したり、加工してもらったりしています。そうすることで、記事の執筆が大いに楽になっています。また、蓄積されたデータを瞬時に計算処理して、読者が見やすいレイアウトで出力してもらったりしています。こういうのは、なかなか記者はできません。

寺島:Excelの操作を自動化するプログラムを記述するプログラミング言語「VBA(Visual Basic for Applications)」を使うことができれば、それほど大したことはありません。VBAはそれほど高度な言語ではないので、記者さんでもちょっと勉強すれば、できるようになると思いますよ。

記者:私も勉強してみようと思ってみたことは何度かありますが、ことごとく挫折しました。なかなかうまくいかないのですよ(泣)。寺島さんはプログラミングの専門学校か何かに通っていたのですか?

寺島:学生時代はプログラミングとは無縁でした。普通の4年制大学の外国語学部中国語学科で、中国語を勉強していました。VBAの勉強は、社会人になって事務経理を担当するようになってから始めました。そもそもVBAはアマチュアが経理を処理するための簡単なプログラミング言語なので、私みたいに事務方で、独学で学んだ人は意外と多いのです。

記者:え!そうなのですか!!私なんかからすると、すごく高度なことをされているようにみえるので、てっきり専門学校でプログラミングをしっかり学んでこられた方だと思っていました!

寺島:全然違います!経理でVBAを使い始めたときは、それまで膨大な時間と手間がかかっていた作業やデータ処理を短時間であっという間に終わらせることができるのが楽しくて、貪るようにプログラムの知識や技術を身に付けていきました。テクニカルって、そういうことが楽しいと感じられて、やる気さえあれば、特別な経歴がなくても務まる仕事だと思います。

記者:なるほど。確かに、寺島さんってこちらが「こんなことできませんか?」とお願いすると、「こうすれば、もっと楽にできるようになるよ」と逆提案してくれるときがありますよね。人が楽になることを喜んでいるみたいです。そういうことがテクニカル担当としてのやりがいになっているのですか?

寺島:楽になるというのとはちょっと違うかもしれませんが、私は以前から仕事と生活のバランスをとるべきだと思っていました。在宅でも仕事ができる体制作りが必要だと思っていたら、図らずも今年4月に新型コロナの感染拡大で全社員が在宅勤務に切り替えることもできる体制を整えることになりました。テクニカル担当として社員の生活の質向上に貢献できたのはよかったと思いました。

記者:おかげで、記者は在宅でも仕事ができるようになり、仕事の効率も上がりましたし、家庭で過ごす時間も増えたと思います。あの時は、テクニカルチームは大活躍でしたね。在宅勤務のために新たに追加配布されることになったノートパソコンの選定、発注、設定から通信システム構築、セキュリティー対策までてんやわんやでやっていましたよね。

寺島:リムの良いところは色んなことをやらせてもらえるところです。大手通信会社に勤めていた時期があるのですが、やはり大手であればあるほど、仕事が細分化され、やらせてもらえることが非常に限られてしまうのです。忙しくはないのですが、一方で成長の機会を奪われている感覚がありました。リムでは、ホームページの自社バナー作成から、社内システムサーバー構築など、小さいのものから大きいものまで様々な仕事を任せてもらえます。とても忙しい時もありますが、それを楽しいと思える人は向いていると思います。

記者:そこは記者も同じですね。エネルギーにも色々分野があって、それぞれ担当が分かれているのですが、担当外の分野もやる気と能力さえ備わっていれば、なんでもやらせてもらえます。寺島さんの話を伺って、記者もテクニカルも好奇心旺盛でやる気に満ち溢れた人であることが何よりも重要な気がしました。そんな人に入ってきてもらえると嬉しいですね。寺島さん、本日はありがとうございました。

寺島:ありがとうございました。




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