国内石油製品=9月2~6日:陸上ガソリン、原油安と円高が弱材料に
陸上ガソリンは、8月下旬からの原油安に加え、為替の円高進行を受け、先安観測が広がった。段階的な補助金の減額を見越し、補助金の動向に敏感な卸業者は足元で数量捌きに動いたようだ。特に京浜地区では、民族系玉を取り扱う広域系中心に踏み込んだやり取りを進めた形跡も見て取れた。千葉は週間比で変わらずの132.7円、阪神は同0.45円安の132.95円。
内外製油所の装置トラブルによる需給ギャップや台風による転送船の遅れはほぼ解消され、元売りや商社の市中調達は8月ほど勢いがない。こうした大口買いの後退も手持ち業者をやきもきさせている。もっとも、本格的な台風シーズンに入り、天候動向は今後も注目材料に変わりはない。
補助金の扱いは今のところ大きな動きはない。3日に政府は電気やガス料金、ガソリンなど燃料価格の物価高騰対策として約9,891億円の予備費を充てると閣議で決めた。燃料補助金に約7,730億円を配分しており、市場関係者によると、おおよそ12月末で使い切る額とされ、延長はないと暗にアピールしているとの見方もあるようだ。
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