アジア石油製品=7月1~5日:日本着0.3%S重油は上昇、IMO規制を控えた低硫黄重油需要の高まりで

2019/07/08 07:00

 ガソリン

北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場はもち合い。8月積みのスポット売りは聞かれない。台湾中油(CPC)は、8月積みのスポット販売を見送る方針。同社の大林製油所(日量35万バレル)で、残油流動接触分解装置(日量8万バレル)9月から2カ月間の定修を予定していることが背景にある。台湾フォルモサ石油化工(FPCC)も、スポット販売を見送る可能性があるようだ。重油のクラックマージンが好転していることもあり、FPCCは残油流動接触分解装置(RFCC)の稼働を引き下げている上、来週以降は常圧蒸留装置の減産も実施するようだ。一方、東南アジアからもスポットの買いは確認されていない。

 

 ナフサ

 北東アジアでは、ヘビー系ナフサの相場は堅調な一方、ライト系ナフサの相場は日本市況に対し小幅ディスカウントにとどまっている。一方、アジアの製油所では減産基調となっており、アジア最大のナフサ需要家である台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)は、麦寮製油所(日量54万バレル)の稼働率を6月の96.5%から足元では90%へと引き下げているもよう。また、同社はナフサクラッカーの稼働率も6月のアジアでの需要減を背景に95%へと低下させていたものの、需要回復に伴い今後フル稼働させるようだ。

 

 中間留分

 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は横ばい。8月積みカーゴの商談が始まっている。韓国石油1社は、入札を通じてMR船型2カーゴの0.001%Sまたは0.05%S軽油の販売に動いている。いまのところ成約情報は聞かれない。また、台湾中油(CPC)5日、8月積み25万バレルの0.001%S軽油の販売入札について、応札価格の有効期限を迎えた。フォルモサ石油化学(FPCC)8月積みの0.001%Sおよび0.05%S軽油の販売入札を実施している。一方、日本の元売りによるスポット販売はいまのところ聞かれない。ただ、市場関係者からは、「7月に続いて8月もスポット玉の数量が少なくなりそう」との声が聞かれた。

 

 重油

 日本着0.3%S重油(MR船型)の市況連動相場は上昇。国際海事機関(IMO)による船舶燃料の硫黄分規制を来年に控え、低硫黄重油は需要の高まりから一段と市況が強含んだ。韓国のSオイルによる直接脱硫常圧残油とスラリー油の販売価格は、それぞれFOBベースでシンガポール市況(180cst)に対し140ドルを超えるプレミアムで販売されていたとの情報が寄せられた。韓国石油会社は、「成約価格にブレンド費用およびフレートを加味した日本着0.3%S重油換算相場は、シンガポール市況(180cst)に対し160.00ドル前後のプレミアム水準とみることができる」と述べた。

 

「アジア石油製品」レポートサンプル

「石油製品(英語)」レポートサンプル

 

 

 

 :   横井 
Copyright©2019 RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.