LNG=7月1~5日:DES北東アジア相場は需給が緩くもち合い

2019/07/08 07:00

【DES北東アジア】

DES北東アジアの相場は先週、もち合った。ポートフォリオプレーヤーに加え、日本の一部電力会社が石炭に比べた割安感を強めたことでLNGの買増しを検討していたが、引き合いは全体的に少なかった。一方で豪州、パプアニューギニア含むアジア太平洋出しに加え、オマーンなど中東出しのスポット玉の供給余力が潤沢だったことから、需給は緩んでいた。大西洋圏の一部プロジェクトの供給停止を受け、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルおよび英BPが大量の代替え購入をしたが、先週半ばの時点ではこの影響も沈静化していた。このような状況下、3日に締め切られた豪イクシスプロジェクト(年産840万トン)出しとパプアニューギニアプロジェクト(PNGLNG、年産690万トン)出しの販売入札はいずれも4ドル台前半の応札が寄せられた。

 

【FOB中東、DES南アジアおよび中東】

中東ではアラブ首長国連邦(UAE)のADNOC LNGが3日に、8月3~5日積みカーゴを対象とした販売入札を締め切った。一方、UAEでは夏本番を迎えたことで日中の最高気温が40度を上回るとともに、クウェートでは50度を記録する日が出始めた。このため各国では、発電および空調向けのガス需要が高水準となった。ただ、ドバイ供給庁(DUSUP)や国営クウェート石油(KPC)が新たにスポット玉の買付けに動く様子は見られなかった。他方、南アジアではインドのグジャラット州石油公社(GSPC)が相次いで販売入札を締め切った。同社は6月以降、8月着として計2カーゴを対象に2件の買付け入札を実施した。

 

【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】

大西洋圏では、アンゴラLNGが4日に8月3~20日着カーゴの販売入札を締め切った。同社はこの他にも2日締めでも8月着カーゴの販売入札を実施していた。いずれのカーゴもシンガポールまで輸送可能とされていた。一方、南米ではブラジル国営ペトロブラスが8月着の追加購入を見送っていた。加えてアルゼンチン国営IEASAもこれまでに9月着までカーゴを手当て済み。同社は年内は追加購入をしないとの見方が有力だった。一方欧州では、マレーシア国営ペトロナスが同社の保有する英ドラゴン基地(年間受入能力440万トン)の権益50%をすべて英アンカラパートナーズに売却した。

 :   大田 
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