☆RIM ASIA PRODUCTS INTELLIGENCE DAILY
★No.4409 October 19, 2004
Copyright (c) 2004 RIM Intelligence Co. All rights reserved.
--Tokyo, 20:00
JST 19Oct2004
◎FOB SINGAPORE CARGOES (FO in $/mt,
Others in $/bbl)
-Physical- -Premium-
Mogas
97RON - 55.30- 55.40 - 7.90/ 8.00*
95RON - 53.50- 53.60 - 6.10/ 6.20*
92RON - 52.40- 52.50 - 5.00/ 5.10*
Naphtha - 47.15- 47.25 - -0.25/-0.15
Jet/Kerosene - 60.55- 60.65 - -0.50/-0.40
Gasoil 0.05%S - 57.15- 57.25 - 0.30/ 0.40
Gasoil 0.5%S - 56.00- 56.10 - -0.85/-0.75
FO 180cst 2.0%S - 212.00-213.00 -
FO 180cst 3.5%S - 206.50-207.50 - -0.50/ 0.50
FO 380cst 3.5%S - 197.00-198.00 -
*Premium to Naphtha
◎SINGAPORE PAPER SWAPS (FO in $/mt,
Others in $/bbl)
Nov
Dec
Jan
Naphtha
- 47.35- 47.45 - - 47.40- 47.50 - - 47.15- 47.25 -
Jet - 61.00- 61.10 - - 61.55- 61.65 - - 61.30- 61.40 -
Regrade
- 4.15/
4.25 -
- 4.20/
4.30 -
- 4.25/
4.35 -
Gasoil
0.5%S - 56.80- 56.90 - - 57.30- 57.40 - - 57.00- 57.10 -
FO 180cst
3.5%S - 206.75-207.25 - - 206.50-207.00 -
- 206.25-206.75 -
◎FOB SOUTH KOREA CARGOES (FO in $/mt, Others in $/bbl)
MR Cargoes -Premium-
Jet/Kerosene - 62.20- 62.30 - 1.15/ 1.25
Gasoil 0.05%S - 57.85- 57.95 - 1.00/ 1.10
Gasoil 0.5%S - 56.15- 56.25 - -0.70/ -0.60
FO 180cst 3.5%S - 214.50- 215.50 - 7.50/ 8.50
LSFO 0.3%S + 259.50- 264.50
+ 52.50/
57.50
MSFO 1.5%S - 219.50-
220.50 -
12.50/ 13.50
SR Cargoes
-Premium- CFR Japan Parity#
Mogas 91RON - 55.90- 56.40 - 8.50/ 9.00* 97,058
Kerosene - 63.55- 63.75 - 2.50/ 2.70 47,645
Gasoil 0.005%S - 59.85- 60.35 - 3.00/ 3.50 45,872
AFO - 57.35- 57.55 - 0.50/ 0.70** 40,735
LSAFO - 57.85- 58.05 - 1.00/ 1.20** 41,082
LSFO 0.3%S
+ 261.50- 266.50 + 54.50/ 59.50
MSFO 1.5%S - 221.50- 222.50 - 14.50/ 15.50
*Premium to FOB Singapore
naphtha
**Premium to FOB Singapore
gasoil 0.5%S
# in Yen/kl, Basis Nagoya
SR Clean Tanker Freight Rates($/bbl)
Korea to Tomakomai 1.70-1.90 Korea to Keihin 1.40-1.60
Korea to Nagoya 1.10-1.30 Korea
to Kanmon 0.90-1.10
◎FOB TAIWAN CARGOES (in $/bbl)
MR
Cargoes
-Premium-
Gasoil
0.05%S - 57.60- 57.70 - 0.75/ 0.85
Gasoil 0.5%S - 56.65- 56.75 - -0.20/ -0.10
SR
Cargoes -Premium-
Kerosene
- 62.75- 62.85 -
1.70/ 1.80
Gasoil 0.05%S - 57.95- 58.05 - 1.10/ 1.20
◎FOB ARABIAN GULF CARGOES (Naphtha
and HSFO in $/mt, Others in $/bbl)
-Premium-
Naphtha
- 411.25- 412.25 -
11.00/ 13.00
Kerosene - 58.60- 58.70 - 0.95/ 1.05
Gasoil 0.5%S
- 54.05- 54.15 - 1.20/ 1.30
FO 180cst
3.5%S - 190.50- 191.50 -
◎FOB INDONESIA MIXED/CRACKED LSWR CARGOES
-Physical-
-Premium-
LSWR Mxd/Crkd 0.2%S - 40.95-41.05 - 0.90/ 1.20*
Expected PPF - 39.90-40.00 -
*Premium to Pertamina Price
Formula
REMARK: As of Feb 03, 2003,
"LSWR-CRKD 0.2%S" price assessment under
the heading of "FOB SINGAPORE CARGOES"
has been renamed as "LSWR Mxd/Crkd 0.2%S"
and moved to a new section of the
Products Report under the heading of
"FOB INDONESIA MIXED/CRACKED LSWR
CARGOES"
◎CFR JAPAN MR CARGOES (Naphtha and
HSFO in $/mt, Others in $/bbl)
-Yen/kl- -Premium-
Naphtha - 455.75-457.50 - 35,275 -3.50/-2.25
Dec 1st-half - 453.50-454.00 -
Dec 2nd-half - 455.75-456.25 -
Jan 1st-half - 457.00-457.50 -
Jet/Kerosene - 63.05- 63.25 - 43,860 2.00/ 2.20
Gasoil 0.005%S - 60.75- 61.25 - 42,637 3.90/ 4.40
LSWR 0.2%S - 44.55- 44.65 - 30,977 4.50/ 4.80*
FO
180cst 3.5%S - 225.50-226.50 - 23,957
--Exchange
rate (TTS Yen/$ as of Oct 19) 110.42
*Premium
to Pertamina Formula
◎ASIA BUNKER PRICES ($/mt on a delivered basis)
180cst
280cst
380cst
MDO
Japan*
Tokyo Bay* 241.00-242.00 239.00-240.00 237.00-238.00 400.00-410.00
West Japan* 241.00-242.00 239.00-240.00 237.00-238.00 400.00-410.00
Ise Bay* 248.00-249.00
246.00-247.00
244.00-245.00
420.00-430.00
--#Contract-SEP 216.90 214.90 212.90 372.00
S. Korea* -250.00-252.00- -241.00-243.00- -230.00-232.00- 440.00-445.00
Taiwan* 247.00-255.00
247.00-255.00
445.00-445.00
China
Dalian 251.00-252.00 - - 465.00-470.00***
Shanghai 251.00-252.00 - 243.00-244.00
475.00-480.00***
Qingdao 251.00-252.00 - 243.00-244.00
475.00-480.00***
Hong Kong* 244.00-246.00 242.00-244.00
239.00-241.00
415.00-425.00
Singapore* -209.00-213.00- -205.00-208.00- -199.00-202.00- -420.00-425.00-
Bangkok*
+220.00-222.00+ - - -455.00-465.00-
--Note: *Delivered,
**MGO, ***LDO,
#agreed price between Nippon Oil Co. and
NYK Line
◎MARKET NEWS
○韓国=石油各社平均の製油所稼働率、98.4%に上昇
RIM調べによると、韓国石油各社平均の製油所稼働率は19日時点で公称能力に対し98.4%となった。これは12日と比べて2.4ポイント高い。全社の常圧蒸留装置の公称能力は日量244万バレル。
SK
LG-CALTEX S-OIL HYUNDAI INCHEON 平均
能力(1,000b/d) 810 600
443
310
275
稼働率(%)
10/19/04 101.2 103.3 124.2 100.0 36.4 98.4
10/12/04 93.8 103.3 124.2 100.0 36.4 96.0
10/05/04 93.8 103.3 124.2 100.0 36.4 96.0
09/21/04 92.6 103.3 121.9 90.3 23.6 92.5
○韓国=SK社が原油処理量を日量82万バレルに引き上げ、灯油の増産体制へ
韓国SK社は今週に入り、ウルサン製油所(日量81万バレル)の原油処理量を前週比7.9%多い日量82万バレルに引き上げた。同社関係者が19日、明らかにした。冬場の需要期を前に灯油の増産体制を強化する。中間留分の精製マージンが高止まりしていることも、処理量引き上げの一因。
◎ASIA PRODUCTS MARKET COMMENTARY
○GASOLINE:
シンガポール積み92RONガソリンの固定価格相場は急落。ナフサ先物相場の値下がりを引き継いだ。ガソリンの現物価格の指標となる11月きりナフサのペーパースワップは47.40ドルと、前日を1.80ドル下回る水準に推移した。市況連動相場はナフサ市況に対し5.00〜5.10ドルのプレミアムと、前日の水準に保たれた。シンガポールから米国西海岸向けのガソリン輸出は低調。海上運賃の上昇や船腹のひっ迫が足かせとなっている。米国西海岸向けのアービトラージが閉じているにもかかわらず、シンガポール積みガソリンの需給は均衡が続くと市場関係者は予想している。行楽シーズンを控えた豪州やニュージーランドからの需要拡大が見込まれるためだ。19日時点で固定し得る11月8〜23日シンガポール積み92RONガソリンの価格は前日比1.80ドル安の52.40〜52.50ドルとなった。
中国の大連西太平洋石化(WEPEC)は、11月中旬積みでMR船型1カーゴの92RONガソリンをスポット販売した。これはWEPEC社が11月に輸出する2カーゴ目のガソリン。価格は大連積みで、シンガポール市況(92RON)に対しフラット近辺となった。今回の成約以外に、WEPEC社は11月積みでMR船型1〜2カーゴのガソリンを売り残している。
○NAPHTHA:
アジアのオープンスペック・ナフサ相場は前日比20ドル暴落した。原油価格の急落に加え、欧州ナフサ市況の大幅安が下げ要因となった。指標となるブレント原油の価格は日本時間20時の時点で、12月が前日の同時刻を1.39ドル下回る47.92ドルに推移した。オープンスペックの相場は12月前半が453.5〜454ドル、12月後半が455.75〜456.25ドル、1月前半が457〜457.5ドルとなった。ブレント原油とのクラックスプレッド(12月ブレント/12月前半ナフサ)はナフサのトン当たり94ドル高に推移した。これは前日に比べ11ドルも小さい。期近ナフサが供給過剰となっている影響で、クラックスプレッドが大幅に縮小されている。
オープンスペックの市場では、12月後半着の1ロットが456ドルで成約された。スプレッドの取引では12月前半/後半がマイナス2ドルで売買された。
フィジカルの取引では成約が聞かれなかった。アジアの需要家の多くは、需給緩和を背景に市況ディスカウントが一段と拡大すると予想して購入を延ばしている。日本と韓国で国内産ナフサの供給が増加しているうえ、中東でも期近ナフサの余剰感が強まっている。11月後半〜12月前半着オープングレードの市況連動相場は、ディスカウント幅が日本着ベースで4.5ドル前後に拡大しているもよう。
中東では、複数トレーダーがサウジ・ラスタヌラ出しA-310(スプリッター・ナフサ)のスポット販売に動いている。「(販売打診されている)カーゴの数は合計で4〜5つで、すべて11月前半に船積みが予定されている」(大手商社)という。フレート高騰を背景に中東から欧州市場のアービトラージが閉じたことが中東産ナフサの販売不振につながった。
北東アジアのエチレン相場はトン当たり990〜1,030ドルと、前日から20ドル急落した。一部トレーダーによる中東産エチレンのアジア市場持込みが増えており、需給を一段と緩和させる格好となっている。
NWEのナフサ・スワップの相場は日本時間の20時時点で、11月が454〜456ドルと前日の同時刻から20ドルの大幅続落となった。欧米ナフサの市況はガソリン価格の急落を背景に原油対比でも弱気に振れている。NWEナフサの12月と1月の価格はそれぞれ452.5〜454ドル、451〜453ドルに推移した。アジア/NWEのナフサ・スプレッドは12月前半アジア/11月NWEが、1.25ドルのNWE高となった。最新の成約は次のとおり。
*12月後半着のカーゴ:グレンコア→SIETCO、456ドル
*12月前半/12月後半のスプレッド:トレーダー間、マイナス2.0ドル
○JET/KEROSENE:
シンガポール積みジェット燃料油の固定価格相場は大幅安。先物相場の下滑りに連動した。ジェット燃料油の現物価格の指標となる11月きりペーパースワップは61.05ドルと、前日比2.30ドル値下がりした。市況連動相場はスポット市況に対し40〜50セントのディスカウントと、前日と同水準に推移した。市場関係者は米国西海岸向けの輸出機会をうかがうとともに、冬季需要の動向を注視している。「ジェット燃料油の相場動向は冬季需要によって大きく左右される」(トレーダー)。19日時点で固定し得る11月8〜23日シンガポール積みジェット燃料油の価格は前日比2.30ドル安の60.55〜60.65ドルとなった。
韓国積み灯油(SR船型)の固定価格相場は、シンガポール先物相場安に連動して大きく下押しした。市況連動相場はシンガポール市況に対し2.50〜2.70ドルのプレミアムと、前日と同水準に推移した。日本の買い手の間では、11月後半・韓国積みの灯油供給量を確認する動きが出始めている。日本の国内灯油価格が近く輸入コストに見合う水準に達するとの見方が強まっているためだ。「日本はこれまで低在庫にもかかわらず輸入を控えてきた。輸入マージンが順ザヤに転じれば、灯油調達を急速に拡大する公算が大きい」(韓国の石油関係者)。一方、インチョン石油精製社は11月下旬〜12月積みを対象にSR船型カーゴの灯油を対日スポット輸出することを検討している。「買い手の要求や市場動向によって、船積み時期を柔軟に調整したい」(インチョン石油精製社)。19日時点で固定し得る11月8〜23日韓国積み灯油の価格は前日比2.30ドル安の63.55〜63.75ドルとなった。
日本の石油各社による11月着のジェット燃料油の輸入成約は、19日現在で合計10万klに達した。冬場の需要期を前に灯油の生産比率を引き上げる一方、その反動で供給不足が生じるジェット燃料油を輸入によって補う動きが強まっている。出光興産はシンガポールの石油メジャーとセミターム契約を結び、11月着分から毎月、MR船型1カーゴを輸入する予定。コスモ石油はクウェートの国営石油会社KPCとターム契約を結んでおり、今冬は11月着分から毎月3万kl前後のジェット燃料油を輸入する。新日本石油は、10月着の4万klに引き続き、11月着でも3万klを輸入する見通し。
香港のチャイナ・リソーシズ社(CRC)は、11月着でMR船型3カーゴのジェット燃料油を購入する方針を固めた。3カーゴのうち、1カーゴはすでに2004年のターム契約分として購入済み。残りの2カーゴをスポット分として追加購入する予定にしている。「スポット購入分については、価格などをチェックしている最中」(CRC社)。同社は先に10月着分として、ターム契約分1カーゴ、スポット購入分2カーゴの計3カーゴをシンガポールのトレーダーや石油メジャーから購入していた。10月着のスポット購入分の2カーゴの価格については、香港着で、シンガポール市況に対しおよそ1.10ドルのプレミアムで成約された、と伝えられる。CRC社は、輸入したジェット燃料油を主にキャセイパシフィック航空に納入している。
○GASOIL:
シンガポール積み0.5%S軽油の固定価格相場は棒下げ。先物相場安に加えて、ディスカウントの拡大が相場を押し下げた。軽油の現物価格の指標となる11月きりペーパースワップは56.85ドルと、前日を2.20ドル下回る水準に推移した。市況連動相場はスポット市況に対し前日比15セント大きい75〜85セントのディスカウント。供給過剰感の台頭に加えて、東南アジアの需要低迷が弱材料となった。こうした需給環境を映して、19日の取引では4社が売りを唱えたのに対し、買い手は見られなかった。19日時点で固定し得る11月8〜23日シンガポール積み0.5%S軽油の価格は前日比2.35ドル安の56.00〜56.10ドルとなった。
韓国積み0.5%S軽油(MR船型)の固定価格相場は、シンガポール先物相場安に追随して大幅に下落した。市況連動相場はシンガポール市況に対し60〜70セントのディスカウントと、前日から横ばいとなった。アジアの需要家各社は、韓国積み0.5%S軽油に対する買い唱えを大幅なディスカウントに据え置いている。供給潤沢感が当面は解消されないと判断しているためだ。SK社は11月前半積みでMR船型1カーゴの0.5%S軽油をスポット販売した。価格は韓国積みで、70セント前後のディスカウントと伝えられる。市場関係者はこのカーゴが東南アジアに持ち込まれるとみている。今回の成約を除いて、11月韓国積みではMR船型合計8〜9カーゴの0.5%S軽油が売れ残っている。19日時点で固定し得る11月13〜28日韓国積み0.5%S軽油の価格は前日比2.20ドル安の56.15〜56.25ドルとなった。
台湾積み0.5%S軽油(MR船型)の固定価格相場は急落。シンガポール先物相場の大幅下落とともに、ディスカウントの拡大が相場を押し下げた。市況連動相場はシンガポール市況に対し10〜20セントのディスカウント。東南アジアの需要低迷を映して、前日比20セント後退した。台湾のチャイニーズ・ペトロリアム社(CPC)は19日、11月積み軽油の販売入札での落札者の選定作業に追われた。今回の販売対象は、11月に高雄積みとなるMR船型1〜2カーゴの0.5%S軽油か0.05%S軽油か0.2%S軽油のいずれか。一方、フォルモサ石油化学社(FPC)は11月積みでMR船型1カーゴの0.05%S軽油をスポット販売する見込み。19日時点で固定し得る11月13〜28日台湾積み0.5%S軽油の価格は前日比2.40ドル安の56.65〜56.75ドルとなった。
○LSWR:
インドネシア積みクラックドLSWRの固定価格相場は前日比1ドルの大幅安となった。海外原油先物の急落を映した。11月18〜28日積みに適用されるプルタミナ・フォーミュラ(PPF)の推定値は前日を1ドル下回る39.95ドルに下落した。市況連動相場は、クラックドLSWRのPPF対比プレミアムが90セント〜1.20ドルとなった。これは前日と同水準。10月積みクラックドが完売されたとの情報が市況連動相場を下支えした。イタリアの大手電力会社が10月下旬インドネシア積みクラックド合計40〜60万バレルを買付けたと伝えられている。このため10月積みのインドネシア産クラックドは輸出計画量220万バレルのほぼ全量が販売された可能性が高い。一方、インドネシアの国営石油会社プルタミナは現時点で、11月にクラックドとストレートラン合計225万バレルを輸出する計画と伝えられている。11月の輸出内訳はバリクパパン出しクラックドが180万バレル、ディマイ出しクラックドが20万バレル、スンゲイパクニング出しストレートランが25万バレル。このうちディマイ出しクラックドの出荷数量は二次装置の不調が長引けばさらに増加する公算が大きい。19日時点で算出されるインドネシア積みクラックドLSWRの価格は40.95〜41.05ドルとなる。
○HSFO:
シンガポール積み180cst重油の固定価格相場は大幅安。先物相場の値下がりに追随した。重油の現物価格の指標となる11月きりペーパースワップは207ドルと、前日を5.00ドル下回る水準に推移した。市況連動相場はスポット市況に対し50セントのディスカウント〜50セントのプレミアムと、前日からもち合った。中国の重油在庫が低水準に推移しているため、シンガポール積みプレミアムは短期的に現行水準に維持されるとの見方が強い。19日時点で固定し得る11月8〜23日シンガポール積み180cst重油の価格は前日比5.00ドル安の206.50〜207.50ドルとなった。
韓国積み180cst重油(硫黄分3.5%)の固定価格相場は、シンガポール先物相場安につられて大きく値下がりした。市場連動相場はシンガポール市況に対し7.50〜8.50ドルのプレミアムと、前日から横ばいとなった。韓国積み重油の取引は一段落。韓国石油各社はすでに11月積みの高硫黄重油を完売している。19日時点で固定し得る11月13〜28日韓国積み180cst重油の価格は前日比5.00ドル安の214.50〜215.50ドルとなった。
韓国積み0.3%S重油(MR船型)の市況連動相場は、シンガポール市況(180cst)に対し52.50〜57.50ドルのプレミアムと、前日比10ドル拡大した。北東アジア積みの重油供給に引き締まり感が台頭していることが強材料となった。SK社は11月積みでMR船型とSR船型でそれぞれ1カーゴずつの0.3%S重油をスポット販売した。価格は前者が55ドル超えのプレミアム、後者が60ドル切れのプレミアム。市場関係者はこれらのカーゴが日本に持ち込まれると予想している。
中国華南着・重油(硫黄分3.5%・シンガポール産)の市況連動相場は、シンガポール市況に対し12〜13ドルのプレミアムと、前日の水準に維持された。広東省・黄埔地区の輸入重油の国内再販価格は2,330〜2,350元と、前日から10元上昇した。市場関係者は、期近の供給ひっ迫感が再販価格の上昇につながったとの見方を示した。一方、上海先物取引所の1月きり重油価格は前日比92元安の2,177元に値下がりした。
◎ASIA BUNKER MARKET COMMENTARY
○JAPAN:
日本の相場は前日比もち合った。足元の供給ひっ迫が原油急落を相殺する結果となった。380cstの価格は京浜・阪神積みが237〜238ドル、中京積みが244〜245ドルに推移した。スポットの取引では引合いが低調となった。船主の多くは、原油価格の大幅安によるバンカー相場の先安観から買いを控えた。スポットの引合いは横浜、今治、四日市で各1件が聞かれたにとどまった。バンカー重油380cstの売唱えは500トン以上を対象に京浜と阪神で237〜240ドル、中京で246〜249ドルとなった。18日市場では四日市渡しの180cst小ロット1つが250ドル前後、佐世保渡しの380cst1ロットが242ドルでそれぞれ成約されたと伝えられている。日本時間の19日に報告された成約は次のとおり。
*佐世保 380cst1,500トン/MDO50トン 242ドル/415ドル 10月28日積み
○SOUTH KOREA:
韓国積み380cstの相場は230〜232ドルと前日比2.5ドル反落した。原油弱含みに反応した。韓国の石油会社による380cst売唱えは230〜233ドルとなった。ただ足元の供給は限られている。一部の石油会社は低在庫を理由に現時点でのバンカー重油の販売を抑えている。韓国積み対象の引合いは現地時間19日18時の時点で、前日より3,000トン少ない合計1万1,000トン前後と伝えられている。
○SINGAPORE:
シンガポール積み380cstの相場は前日を4.5ドル下回る199〜202ドルに大幅続落した。重油カーゴ市況安に連動した。380cstの売唱えは石油メジャーで202〜204ドル、インディペンダント・サプライヤーで199〜202ドルとなった。380cst1ロットが201ドルで売買されたもよう。19日のシンガポール積み対象の引合いは、前日より1,000トン少ない合計6,000トン前後と伝えられている。日本時間の19日に報告された成約は次のとおり。
*380cst1,300トン 201ドル 10月24日積み
○OTHERS:
日本時間の19日に報告された成約は次のとおり。
*タイ・バンコック 180cst480トン/MDO40トン 221.5ドル/465ドル 10月24〜25日積み
◇
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