11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は、前日比4セント安の60.16ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は、同1セント安の65.33ドル/バレルと、いずれも小幅反落している。
米中通商協議が「第1段階」で正式合意に達したと発表されたことを受け、発動済み追加関税の段階的撤廃のほか、米国の対中制裁関税「第4弾」の全面発動も見送られた。世界経済とエネルギー需要の後退懸念が和らぎ、原油は買われたようだ。
また、11月の中国工業生産高や同小売売上高が事前予想より改善したことも、原油相場を上押ししている。
こうした地合いの中、野村證券の大越龍文シニアエコノミストは、「米中交渉の第2段階の協議は難航するとみられ、米シェール増産見通しなどもあり、原油相場は落ち着いた」と指摘。その上で、「石油輸出国機構(OPEC)プラスの協調減産予定が3月より先まで延長されるかどうかを見守り、相場の上値は重い」(同氏)と付け加えた。
日経平均株価は前日比69円52銭高の2万4,021円84銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.52円と、前日17時時点(109.41円)と比べてややドル高・円安水準。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):97.53(↑0.42)
<PR>新刊のお知らせ
|
8月20日から季刊誌『エネルギー通信』を発刊しました!詳細はこちらをクリックしてください。
『やさしい石油精製の本』を発刊しました!詳細はこちらをクリックしてください。
|
|