11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は、前日比23セント安の53.10ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は、同24セント安の59.57ドル/バレルと、続落している。
前日の海外市場では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済停滞への警戒感と、米原油在庫の増加に伴う需給悪化懸念から売りが先行。その流れを引き継いで、アジアの時間帯でも原油先物は続落している。ニッセイ基礎研究所の上野剛志シニアエコノミストは、「中国との直行便を中止する航空会社も出てくるなど、世界経済への影響も拡大している。石油輸出国機構(OPEC)が協調減産の延長を検討していることが、かろうじて相場を下支えしているものの、下落基調が続いている」と指摘した。
日本時間30日夜から、国際保健機関(WHO)の緊急会合が行われる。上野氏は、「緊急会合でどのような決定が出されるかに注目だ。緊急事態宣言が出されるようなことがあれば、原油先物はさらに下落する公算が大きい」と付け加えた。
日経平均株価は前日比238円2銭安の2万3,141円33銭で推移している。ドル円相場は1ドル=108.94円と、前日17時時点(109.10円)と比べて、ややドル安円高に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):95.92(↑0.99)
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