14日 原油は小幅上昇、安値拾いの買いも需要減で上値重く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は、先週末比24セント高の37.57ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は、同17セント高の40.00ドル/バレルと小幅に上昇している。 週明け14日のアジア時間では、安値拾いの買いが優勢で、原油先物は小幅上昇している。しかし、9月以降、米国は大型製油所の定期修理シーズンに突入し、原油処理量が落ちる一方、米国の灯油在庫の積み増しが進んでいる。野村證券の大越龍文シニアエコノミストは「冬の暖房需要期を控え、原油処理量の低下にもかかわらず灯油の在庫水準が高いことが弱材料として働いている」と述べた。加えて、先週からの米株安も引き続き重石となり、原油価格の上値を抑えている。同氏は「弱い地合いが広がる中、WTIは40ドル、ブレントは42ドルを境とした推移になる」ようだ。 一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を15~16日に控え、市場関係者内で金融政策の動向が注目されている。大越氏は「日本時間17日まで、為替相場はテクニカル要因で推移すると予想され、原油価格も小幅なレンジで推移するだろう」と指摘した。 日経平均株価は先週末比159円27銭高の2万3,565円76銭で推移している。ドル円相場は1ドル=106.14円と、先週末の17時時点(106.23円)と比べて、ドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):64.66 (↑0.47)
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