26日 原油は続落、欧州のエネルギー需要の減退懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は先週末比67セント安の39.18ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同66セント安の41.11ドル/バレルと、ともに続落している。 ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「欧州の経済活動の低下でエネルギー需要が落ち込むとの懸念が強くなっていることから、原油は売られている」との見方を示した。欧州では新型コロナウイルスの感染再拡大が続いており、スペインが25日、再び非常事態を宣言した。イタリアも18時以降の飲食店営業の禁止を求めるなど、経済活動を制限する動きが続いている。加えて、供給面も緩さが目立つ。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表した米国内の石油切削リグ稼働数が約5カ月ぶりの高水準に達したほか、産油国リビアの原油生産量が4週間以内に100万バレルに達すると伝えられたことから、同氏は、需給両面で弱材料が見られると付け加えた。
日経平均株価は先週末比3円57銭安の2万3,513円2銭で推移している。ドル円相場は1ドル=104.84円と、先週末17時時点(104.69円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):69.05 (↓0.01)
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