11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日比22セント安の41.60ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同14セント安の44.20ドルと、ともに続落している。
19日の原油相場は前日の流れを引きずる形となった。EIA(米エネルギー情報局)が18日に発表した週間統計によると、米原油在庫は前週比77万バレル増と事前の予想より下回る積み増しとなった。しかしガソリン在庫が同261万バレル増と予想をはるかに上回る数字となった。この背景には「米国では生産は大幅に回復しているものの、新型コロナの感染拡大により需要が大きく後退し、需給が緩む兆しが出ている」とニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは指摘。感染拡大を背景にニューヨーク市では学校が再閉鎖されるなど行動規制が強化されつつある。「景気減速の懸念が強まり需要の下押しになりかねない」(同氏)。また、ワクチン開発進展などを背景に連日堅調に推移していたが、足元は新型コロナウイルスの感染が拡大しつつある。「足元とのギャップから利益確定売りに押されている」と同氏は指摘した。
日経平均株価は前日比117円63銭安の2万5,610円51銭で推移している。ドル円相場は1ドル=103.81円と、前日17時時点(103.89円)からわずかにドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 73.79 (↓0.21)
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