11日 原油は続伸、株高と景気回復期待で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ48セント高の64.92ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同47セント高の68.37ドル/バレルと、いずれも続伸している。 前日の米国市場で株価が反発した流れを引き継ぎ、11日アジア時間では株と同じリスク資産である原油先物も強含んでいる。米エネルギー情報局(EIA)が10日に発表した原油在庫は前週と比べ増加したが、同日に米バイデン大統領が提案した約200兆円の財政出動が可決されたことを受け、「原油在庫の増加よりも、景気回復への期待が原油先物に影響を与え相場上昇をもたらしている」と楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は指摘した。また「製油所の稼働率が上昇しているため、原油在庫の取り崩しが見込まれ強材料として働いている」(同氏)と付け加えた。 日経平均株価は前日比103円72銭高の2万9,140円28銭で推移している。ドル円相場は1ドル=108.50円と、前日17時時点(108.73円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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