11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ13セント安の63.02ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同8セント安の66.50ドル/バレルと、いずれも反落している。 米エネルギー情報局(EIA)が14日に発表した週間石油統計で、米原油在庫が事前予想を上回る589万バレル減少となった。これにより同日の欧米時間の取引では、買いが先行。WTI、ブレント共に3ドル近い値上げとなった。この反動で15日のアジア時間では、「利益確定売りが優勢となっている」と野村証券の大越龍文シニアエコノミストは指摘した。目先の原油相場は上値が重い展開となりそうだ。同氏は「石油輸出国機構(OPEC)がこのほど発表した月次報告で、2021年の原油需要の見通しを上方修正した。この結果、OPECと非OPEC主要産油国で構成する『OPECプラス』が協調減産幅を縮小する可能性が高いと考える市場関係者が多い」との見方を示した。この結果、WTIは65ドル、ブレントは67ドルで天井感が台頭しやすいようだ。 日経平均株価は前日比73円61銭高の2万9,694円60銭で推移している。ドル円相場は1ドル=108.85円と、前日の17時時点(109.00円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):105.87 (↑0.52)
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