15日 原油は上昇、エネルギー需要の回復見通しで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ21セント高の71.09ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同20セント高の73.06ドル/バレルと、いずれも上昇している。 引き続き、原油相場は強さを維持している。国際エネルギー機関(IEA)は11日、世界の石油事情が2022年末までに新型コロナウイルスのパンデミック以前の水準に回復するとの予想を発表した。それを受けて、石油輸出国機構(OPEC)およびOPEC非加盟国で構成される「OPECプラス」は同年までに日量140万バレルの増産を示唆し、原油相場は買いが優勢となった。また、株式相場が堅調なことから、石油を含むリスク資産を買う動きも重なった。ただ、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、「16日にかけて行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で金融引き締めが検討される見方もあり、その場合は原油相場も株式相場に伴い下げに転じる可能性がある」と指摘した。 日経平均株価は前日比207円4銭高の2万9,368円84銭で推移している。ドル円相場は1ドル=110.11円と、前日の17時時点(109.70円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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