15日 原油は続伸、米株高と需給引き締まり観測で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は前日終値と比べ44セント高の81.75ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同49セント高の84.49ドル/バレルと、いずれも続伸している。 原油相場は15日アジア時間午前の取引も上昇を続けている。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「米国株式やアジア時間の米国株式先物上昇を背景とする景気拡大観測から原油が買われている」と指摘。14日の米株式市場は前日比534ドル75セント高の3万4,912ドル56セントまで上昇した。 また、欧米時間の14日には、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の盟主である、サウジアラビアのアブドルアジズ外相が追加増産に否定的な考えを示したと報道された。これらが需給の引き締まりを連想させ、「過剰な生産はないとの安心感から原油相場は上昇を続けている」(同氏)。 日経平均株価は前日比311円17銭高の2万8,862円10銭で推移している。ドル円相場は1ドル=113.89円と、前日の17時時点(113.38円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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