26日 原油は続落、米株安でリスクオフの動き強まる
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は祝日前の24日終値と比べ1.42セント安の76.96ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同1.06セント安の81.16ドル/バレルと、いずれも続落している。
26日アジア時間内の原油相場は続落している。三菱UFJリサーチ&コンサルティング=芥田知至主任研究員は「前日の米国株価が軟調となったため、リスクオフの動きが強まっている」と指摘した。もっとも、26日の東京株式市場で日経平均は、一時600円を超える大幅安となり、10月29日以来の低水準である2万9,000円を下回った。南アフリカ共和国で新型コロナウイルスの新たな変異種が広がっているため、経済懸念が市場にも波及したようだ。 一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成される「OPECプラス」が12月2日に会合を予定しており、様子見ムードが市場を支配しているという。米国をはじめ、インドや英国など石油消費国が石油戦略備蓄を5,000万バレル放出すると発表したが、OPEC主要国は追加増産になお慎重な姿勢を示している。「強弱材料が散見されるが、原油価格は高止まり観測が強い」と同氏は付け加えた。 日経平均株価は前日比613円10銭安の2万8,886円18銭で推移している。ドル円相場は1ドル=114.86円と、前日の17時時点(115.39円)と比べドル安・円高方向に振れている。
|