7日 原油は続伸、オミクロン株への警戒感薄れる
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ52セント高の70.01ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同34セント高の73.42ドル/バレルと、いずれも続伸している。 7日アジア時間の原油相場は続伸している。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「新型コロナウイルスの変異種の「オミクロン株」への警戒感の薄れが、引き続き相場を押し上げた」と述べた。米国立アレルギー感染症研究所トップのアンソニー・ファウチ氏が5日にオミクロン株の重症化率は低いと発言したことで、経済活動が今後抑制されないとの見方が優勢となり、株式市場や原油市場の強材料となった。株式市場では7日、米国株式につられアジアの株式が全面高となり、リスク資産である原油の相場も後押ししている。 ただ「オミクロン株の毒性などの脅威はまだ解明されていない部分も多く、ネガティブな情報が流れれば株式および原油相場ともに下げに転じるだろう。オミクロン株の情報を巡り不安定な相場は続く」と同氏は述べた。 日経平均株価は前日比354円64銭高の2万8,282円1銭で推移している。ドル円相場は1ドル=113.52円と、前日の17時時点(113.15円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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