14日 原油は反落、イースター前のポジション調整も供給不安が下支え
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ95セント安の103.30ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同83セント安の107.95ドル/バレルと、いずれも反落している。 野村證券の大越龍文シニアエコノミストは「イースター休暇前のポジション調整を受け、14日のアジア時間では弱含んでいる」と指摘した。原油供給の逼迫感が世界的に高まる反面、中国では新型コロナウイルスの変異種の拡大で原油需要に不透明感が拡大していることが、上値を抑えているようだ。一方、国際エネルギー機関(IEA)が13日に発表した月報を映し、下値は支えられている。5月以降ロシア産の原油供給がさらに細るとの見通しから、相場は大きく下がりにくいようだ。この結果、同氏は「WTIが105ドル、ブレントが110ドルを超えれば利益確定売りが出やすい。一方、WTIが100ドル、ブレントが105ドルを下回れば安値拾いの買いが入りやすいだろう」との見方を示した。 日経平均株価は前日比291円41銭高の2万7,134円90銭で推移している。ドル円相場は1ドル=125.38円と、前日の17時時点(126.05円)と比べドル安・円高方向に振れている。 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 193.88 (↑2.86)
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