26日 原油は反発、値ごろ感からの買いと供給不安で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ38セント高の98.92ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同53セント高の102.85ドル/バレルと、いずれも反発している。 欧米時間25日の取引では、WTIが100ドルを割り込むなど、相場は大幅に下落した。新型コロナウイルスの感染が拡大する中国で、上海市だけでなく北京市まで行動規制がさらに強化されるとの見方が浮上し、原油需要が弱まるとの懸念が強まった。一方、アジア時間26日午前の取引では「値ごろ感が台頭し、買い戻しが入っている」(野村證券=大越龍文シニアエコノミスト)。西側諸国でロシア産原油の輸入禁止を巡る議論が過熱し、供給不安が高まるなか、多くの市場関係者は米国石油協会(API)の週間在庫統計の発表を待っているようだ。同氏は「このところ米国のガソリン在庫が減少傾向なため、WTIは100ドル、ブレントは105ドルまで再上昇する余地がある」との見方を示した。 日経平均株価は前日比151円73銭高の2万6,742円51銭で推移している。ドル円相場は1ドル=127.50円と、前日の17時時点(128.20円)と比べドル安・円高方向に振れている。 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 191.66 (↓4.75)
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