6日 原油は続伸、需給タイト感が相場を下支え
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ55セント高の108.81ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同57セント高の111.47ドル/バレルと、いずれも続伸している。 アジア時間6日午前の取引では、先々の需給逼迫を予見させる材料が散見され、相場は上昇を続けた。欧州連合(EU)は4日、ロシアに対する制裁の一環として同国産石油の輸入を向こう6カ月間で段階的に禁止する方針を示した。また、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が5日の会合で定めた6月の原油生産量は、大幅増産とならず、概ね現状維持となったことも相場を支えた。 一方、欧米時間5日の米国株式市場では、ダウ平均株価が一時1,300ドル超の大幅下落となるなど、原油先物にとって弱材料も散見された。しかし、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「米国の株価軟調でリスクオフ的な動きはあるものの、根強い原油の需給タイト感が相場を支えている」と指摘した。 日経平均株価は2日比17円35銭安の2万6,801円18銭で推移している。ドル円相場は1ドル=130.73円と、2日の17時時点(130.11円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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