23日 原油は続伸、中国経済の回復期待で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は先週末終値比56セント高の110.84ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同76セント高の113.31ドル/バレルと、いずれも続伸している。
23日アジア時間の原油市況は中国経済の回復期待から続伸している。中国の上海市では、新型コロナウイルスの感染拡大のため3月28日から一部でロックダウン(都市封鎖)を始め、4月からは封鎖エリアを市全域に拡大した。その後、新型コロナの新規感染者の増加ペースが鈍化しているため、上海市は6月からロックダウンが緩和される方針となった。野村証券経済調査部の大越龍文シニアエコノミストは「中国経済の悪化懸念後退で、アジア時間でも相場を支えている」との見方を示した。さらに、中国人民銀行が20日、最優遇貸出金利(プライムレート)を予想外に大幅な引き下げを決定したことも「景気回復期待を促進させており、原油市況にも波及している」(同氏)。
日経平均株価は先週末比181円83銭高の2万6,920円86銭で推移している。ドル円相場は1ドル=127.21円と、先週末の17時時点(127.92円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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