3日 原油は反落、利益確定売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ23セント安の116.64ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同11セント安の117.50ドル/バレルと、いずれも反落している。
3日アジア時間の原油市況は売りが優勢となり、反落している。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC加盟主要産油国で構成する「OPECプラス」はオンライン会合で2日、7月および8月の増産幅を従来の日量43万2,000バレルから64万8,000バレルに引き上げると決定した。ただ、ロシア産原油の減少分を補うには増産が不十分なため、供給懸念が緩和されないとの見方が広がり、2日米国時間では買いが先行した。しかし、アジア時間に入り、「特段に新規材料は見られないが、利益確定売りが優勢となっている」とニッセイ基礎研究所の上野剛上席エコノミストは指摘した。加えて「OPECプラスの増産が限定だったため、市場への影響はさほど大きくないようだ」(同氏)。
日経平均株価は前日比311円91銭高の2万7,725円79銭で推移している。ドル円相場は1ドル=129.90円と、前日の17時時点(129.82円)と比べドル高・円安方向に振れている。
|