28日 原油は続伸、供給逼迫懸念の浮上で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比べ1ドル25セント高の110.82ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同1ドル36セント高の116.45ドル/バレルと、いずれも続伸している。 28日アジア取引時間の原油相場は、供給逼迫懸念が浮上し続伸している。主要7カ国首脳会議(G7サミット)で27日、ロシア産原油の取引価格に上限を設ける案が大筋合意された。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「収入源の減少を危惧し、ロシアが報復措置としてエネルギー供給を制限する可能性があり、これが買い材料となっている」と指摘した。また、アラブ首長国連邦(UAE)のエネルギー相が、同国の原油生産が最大生産能力に近いとの見解を示したことから、「世界の(原油の)供給余力が限定的なことが露呈し、相場の上昇要因となっている」と同氏は付け加えた。
日経平均株価は前日比58円56銭安の2万6,812円71銭で推移している。ドル円相場は1ドル=135.20円と、前日の17時時点(135.08円)と比べドル高・円安方向に振れている。
|