アドバンテスト=群馬工場の電力、再エネ100%に切り替え
半導体検査装置のアドバンテストは8日、4月から主力工場の群馬工場(群馬県邑楽町)で使用する年間1,280万kWhの電力を全て再生可能エネルギー由来の電力に切り替えると発表した。二酸化炭素(CO2)の排出量で、年間5,000トンの削減に相当する。スギの木で同量を1年間に吸収する場合、36万本を必要とする規模。電源は群馬県が保有する水力発電所。電気料金に上乗せされる環境付加価値の部分は、群馬県の未来創生に関する取組で活用されるという。
2030年目標は導入率60% 発表によると、群馬工場の再エネへの切り替えにより、同社のグループ全体の再生可能エネルギーの導入率は2021年度で44%となり、2019年の28%から上昇する見通し。同社は2030年度までに再生可能エネルギー導入率を60%以上に引き上げることを目指す。国内の事業所では太陽光発電設備導入や再生可能エネルギーの導入を推進する一方、アジアでは地域ごとに再生可能エネルギーの調達事情を考慮しながら導入を進める。さらに、サプライチェーン(供給網)のCO2削減にも関連する企業と共同で取り組む予定。
欧米ではグリーン証書活用 一方、米国や欧州の子会社は、国内に先行して、これまでに再生可能エネルギー100%を達成済み。再エネ電力の使用を証明する「グリーン電力証書」の購入を、米国では2012年から、欧州では2019年からそれぞれ開始した。2021年度は、アジアの子会社でも同証書の購入を始める計画。 |
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