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アジア製品:8月22~26日:ナフサの市況に対する割安感から、アジア需要家の買いが活発化

2016/08/29 07:00

 ガソリン

 中国・山東地域の独立系製油所によるガソリンの輸出が鈍化している。ガソリンの精製マージンが不調なため、9月積みの輸出販売は限られる。同地域の独立系製油所出しガソリンの仕向け地は東南アジアだけではない。同地域の壽光清石化出し8月積み93RONガソリンMR船型は、欧州トレーダーが南米地域へ仕向けると伝えられた。一方、同じく山東地域の独立系製油所である天弘石化は7月初旬積みガソリン9,000トンをシンガポール向けに輸出していた。これは同社による初の輸出である。韓国では先週まで、石油会社2社がそれぞれ9月積み92RONガソリンMR船型をシンガポール向けに販売。価格はFOBベースでシンガポール市況(92RON)に対し1.00ドル前後のディスカウントだった。

 

 ナフサ

 アジアのナフサ需給は、中東やインドの輸出が多いことから供給過多が続いている。インドの8月のナフサ輸出は100万トンを超えるといわれ大量だ。ただ、ナフサの市況ディスカウントが大きく拡大していることを背景に、アジア需要家が割安感から買いを活発化させている。

台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)10月前半麦寮(マイリャオ)着オープンスペック・ナフサを対象に買いに動いた。購入価格について、カーゴ到着の30日前の評価でスポット日本市況対比15.00ドル近辺のディカウントとなったとの情報も伝えられている。この他、韓国LGケムとマレーシアのロッテ・ケミカル・タイタン石化がそれぞれ10月前半着カーゴのスポット買いに動いた。

 

 中間留分

 北東アジアの石油会社は足元の市況低迷を嫌気し、ジェット燃料のスポット販売を先送る傾向にある。韓国ではジェットや灯油の在庫が高水準に積み上がっているという。シンガポール市場でも、トレーダーの在庫が高く、市況は低迷している。10月積みについては、いまのところ供給の引き締まりはみられない。製油所の定修により生産は減るものの、石油会社は在庫玉を販売する可能性があるとの見方が聞かれる。また、アジアから域外向けのアービトラージが開く兆しがなく、トレーダーはターム品の転売に動くとみられる。

 

 重油

 日本着0.3%S重油(MR船型)の市況連動相場は、シンガポール市況(180cst)に対し75.0085.00ドルのプレミアム。供給の引き締まりが解消されつつあり、相場は上値が重い。韓国やインドネシアから低硫黄重油の輸出が増えている。韓国では、S-オイルが9月に入った後、10

月積み0.3%S重油MR船型のスポット販売を予定している。同社は9月積みでも0.3%S重油MR船型をスポット販売していた。GSカルテックスは10月積みに販売余力がありそうだ。インドネシア国営プルタミナは先週、9月積みLSWR合計60万バレルの販売入札を実施した。同社は今月中旬に8月積みLSWR20万バレルをスポット販売していた。需要は、出光興産が先週、1012月北海道着0.3%S重油のターム買付け入札を実施した。対象数量は月間2万トン型2カーゴ程度。

 

「アジア石油製品」レポートサンプル

「石油製品(英語)」レポートサンプル

 

 

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