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インド=ネパールへ石油製品を供給へ

2017/03/31 13:08

 インドはネパールに対し今後5年間の石油製品を供給することで合意、「隣国ファーストの外交政策」を再度推進する。インド国営石油(IOC)は石油製品をヒマラヤ山脈に閉ざされたネパールの需要を満たすため、年間130万トンを輸出するとこのほど発表した。

 

 インドは天然ガスをネパールに供給することでも検討を進めている。インド政府からはネパールへの天然ガス供給について明確な方針は打ち出されていないものの、業界筋はインドがLNGを陸送する十分な能力を保有しているとしている。同じくして、インドはパイプラインによる供給についても検討している。

 

 インドは1974年以来、ネパールの燃料需要を満たしてきた。また、南アジア地域における隣国同士の貿易上の結びつきを維持することに関心を示し続けてきた。インドとネパールは両国を結ぶ石油製品パイプライン建設について2015年半ばに覚書(MOU)を結んだ。IOCはガソリン、軽油、灯油をインド東部のビハール州モティハリから、ネパールのアムレクガンジを結ぶ提案されたパイプラインにより供給することを計画している。IOCの資金により計画されているこのパイプラインが仮に運用開始された場合、ネパールの輸入コストは60%程度削減される。

 

 インドのパワーグリッド社はネパールの送電網の再構築を進めている。インド最大の貿易相手国はネパールだが、1,450メガワット(MW)をブータンから買い付ける一方で、500MWをバングラデシュ、150MWをネパールにそれぞれ販売している。しかし、ネパールは依然として、おおよそ550MWの電力不足にあえいでいる。

 

 ネパールはまた、国営の電力取引会社の設立に向け、南アジア地域協力連合(SaarcSouth Asian Association for Regional Cooperation)を構成する8カ国で取り組んでいる。ネパールでの電力取引を推し進めることを、カトマンズで201411月に開かれたSaarcサミットで枠組みに署名している。

 

 この合意に則り、多国間を結ぶ送電網が計画され、他のコモディティのように電力を取引することを可能にすると同時に、Saarcの加盟国間での需要を満たすことを目指している。加盟国はインド、パキスタン、ネパール、ブータン、バングラデシュ、スリランカ、アフガニスタンおよびモルディブ。

 

 

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