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JAMSTEC=熊野海盆で微生物が作るメタンハイドレートを発見

2018/06/14 10:44

 海洋研究開発機構(以下「JAMSTEC」)は14日、地球深部探査船「ちきゅう」の探査の結果、紀伊半島の南東に位置する熊野海盆の海底泥火山の山頂から590 mの深さまでメタンハイドレートが存在し、約32億m3のメタンが存在すると発表した。これは、これまでに報告されていた海底泥火山一つあたりに含まれるメタン量の約10倍に相当し、その90%以上のメタンが、海底下400〜700 mの堆積物に生息する微生物により生成されたことが明らかになった。
 この研究により、南海トラフ熊野海盆の第5泥火山堆積物中には、①メタンハイドレートとして存在するメタンの量が従来の試算よりも一桁多いこと、②微生物起源メタンの寄与がこれまで考えられていたよりもはるかに大きいことが確認された。
 今回、JAMSTECの海底資源研究開発センター地球生命工学研究グループ・高知コア研究所地球深部生命研究グループ(兼任)の井尻暁主任研究員、稲垣史生上席研究員、国立大学法人東京工業大学、国立大学法人琉球大学、ブレーメン大学(ドイツ)、マサチューセッツ工科大学(米国)等と共同研究によるもので、米科学誌「Science Advances」に6月14日付け(日本時間)で掲載される予定。

 

メタンハイドレート:メタンガスと水分子が、低温・高圧環境下で氷状に結晶化したもの。

 

 

 

地球深部探査船「ちきゅう」船上で確認されたメタンハイドレート。(A)コア試料の断面に白いパッチ状に見えているメタンハイドレート。(B)赤外線カメラによるもの。メタンハイドレートの溶解による温度低下が、掘削直後のコア試料に全体的にみとめられた。(C)コア試料中に含まれるメタンハイドレート塊(白色部分)。(D)保圧コア試料のX線CT画像。礫を含む粘土質のマトリックスに、脈状のメタンハイドレートが分布していることが確認された

【出典:海洋研究開発機構】

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