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シンガポール=オープンループタイプのスクラバー使用禁止を発表

2018/12/07 17:00

 シンガポール海事港湾局(MPA)は11月30日、同港でのオープンループタイプのスクラバー使用禁止を発表した。同タイプは、設置費用、ランニングコスト面でクローズドタイプに比べ割安なため、広く普及しているとされる一方、洗浄水を本船上でモニタリングした上で、海中に排出するため、海洋環境に影響を与えることが懸念されているためだ。 スクラバーは、船上で排気ガスを脱硫して、環境規制に適合させる装置。海水を直接排ガスに散布し、洗浄するオープンループタイプ、洗浄水に清水を利用し、排ガス洗浄後に苛性ソーダで中和処理して再度排ガスに散布するクローズドループタイプ、両方の機能を持つハイブリッドタイプがある。 2020年1月1日に始まるIMO低硫黄規制に対応するため、一部の船舶がスクラバーを搭載し、従来の高硫黄重油を使用することが予想される。ただ、今回の発表を受け、シンガポール港海域内でオープンループタイプのスクラバーの使用できなくなり、同タイプを搭載する本船は、同港海域内ではLSMGOなど、低硫黄規制に対応する燃料油の使用を余儀なくされる。 リム調べによると、2020年までにスクラバーを搭載する本船の約7割がオープンループタイプとなっている。このため、世界最大のバンカーオイル供給港であるシンガポールが、海洋環境保護の目的のためにオープンループタイプの使用を禁止した影響は大きく、同様の規制が世界各地に広がると予想する声も聞かれる。既に欧州、米州の一部ではオープンループタイプのスクラバー使用を禁じている。

東京 : 山岡 彩奈  03-3552-2411
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