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バイオマス=米エタノール輸出量が過去最高、NTUが油脂収率の改善へ

2019/05/13 09:52

 今回は、バイオマス燃料にかかわる世界の開発動向を取り上げる。米エネルギー情報局(EIA)は4月24日、2018年に米国は燃料用エタノールを日量ベースで11万2,000バレル輸出したことを公表した。17年の同9万1,000バレルを上回り、2年連続で過去最高記録を更新した。輸出先は半減し、17カ国。最大はブラジル向けの同3万3,000バレル。18年の米国のエタノール輸入量は前年比30%減の同4,000バレルだった。

 米国の2018年のバイオマス・廃棄物からの発電量は7,060万キロワット時(kWh)で、総発電量の2%を占めた。過去最高は14年の7,170万kWh。木材・製材廃棄物・バイオマス・黒液(製紙廃液)、都市ごみが18年のバイオマス・廃棄物発電量の98%を占めた。

 ボリビア国営石油会社(YPFB)は4月22日、エタノール1万キロリットル(KL)の受け入れを開始すると発表した。YPFBはエタノールを年間15万KL購入し、燃料に配合する計画という。YPBFはバイオ燃料の供給に対応するため、貯蔵施設・物流施設に4,100万ドルを投資した。

 シンガポールの南洋理工大学(NTU)などの研究チームが菜種油やヒマワリなどの種子からの油脂の収率を向上させる技術を開発したと専門誌で発表した。遺伝子組み換え技術を利用することで種子からの油脂収率を実験室条件で15%向上させたとしている。

 このほか、フィンランドのネステと英BPグループのエアBPは4月15日、2019年にサステナブル(持続可能な)航空燃料をスウェーデンに供給することに合意したと発表した。両社はこれまで、サプライチェーンの構築に合意していた。ネステの燃料生産や調合技術、エアBPの物流技術を組み合わせるという。

 ところで、米マサチューセッツ州にあるウースター・ポリテクニック・インスティテュート(WPI)の研究者はこのほど、バイオ燃料基材のイソブタノールなどを生産するプロセスを専門誌に発表した。WPIの研究チームは、超臨界の二酸化炭素(CO2)溶媒と微生物を組み合わせたイソブタノールの生産・抽出プロセスを開発したようだ。

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