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マレーシア=アラムコがRAPID事業参加の棚上げ決定

2017/02/10 12:00

 サウジアラビアの国営石油会社アラムコは、マレーシア南部ジョホール州の石油精製・石油化学コンプレックス建設事業(RAPID)への参加を棚上げすることを決めたもようだ0マレーシア現地大手新聞が先月報じた。アラムコはこのプロジェクトで、マレーシア国営石油会社ペトロナスとの合弁事業として、日量30万バレル規模の石油精製所を建設する予定だった。

 

 アラムコの今回の決定の背景について、詳しいことは伝えられていない。石油価格の大幅下落による財政難が理由と考える市場関係者も少なくない。事業計画当初の2011年は国際原油が100ドル以上で取引されていた。また、アジアで大型の石油精製所を建設することの採算性の見通しが変わっていることも事業参加を躊躇させる理由と見られる。中国が中間留分の輸出国に転じたうえ、アジアでは今後、新たな石油精製所の建設も進む。

 

 アジアの石油製品需給の見通しについて、不透明感が強待っている。ただ、仮にアラムコが事業から正式に撤退する場合でも、RAPIDプロジェクトの新石油精製所は建設が進むと見られる。同プロジェクトは現時点までに施設全体の55%程度が完成しているといわれる。石油精製所はプロジェクトで中核となる装置で、2019年の操業開始が見込まれている。プロジェクトは政府支援を受け国営石油ガス会社ペトロナスなどが事業主となっており、建設費用は総額270億米ドルと大型。

 

シンガポール  萩本 智史  03-3552-2411
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