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シンガポール=政府主導で漸進するLNGバンカーハブ構想

2017/05/26 12:00

 シンガポールのジュロン・ポートは2日、液化天然ガス(LNG)バンカリング(LNGを燃料とする船舶への燃料補給、以下LNGバンカリング)の実地検証を行った。補給作業を行ったのはLNGバンカリングのライセンスを認可されているパビリオン・ガス。燃料としてLNGが船舶に補給されるのは、東南アジアで初めて。

 

 今回は、輸送トラック(タンクローリー)から船舶への補給となった。シンガポールのバンカー燃料取扱い量は世界最大で、現在はそのほとんどが高硫黄重油となっている。シンガポール政府は、2020年以降にアジアのバンカー燃料の品質規制が強化されることを見越して、中長期的にバンカー燃料として市場が大きく拡大する可能性が高いLNGのバンカリング体制整備に積極的に取り組んでいる。

 

 同政府は4月、LNGを燃料として船舶に補給する作業の標準化を狙いTR56(Technical Reference 56)を策定した。今回の実地検証はTR56に基づいて行われた。シンガポール政府は昨年10月、パビリオン・ガスとFueLng2社にLNGバンカリングの供給を認めるライセンスを与えた。前者は政府系投資会社テマセク・ホールディング傘下のパビリオンエナジーの100%子会社、後者はシンガポール大手企業ケッペルとシェルの合弁会社。シンガポール政府は今後3年で、LNGバンカリングの補給体制を整える計画だ。

 

シンガポール 萩本 智史  03-3552-2411
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