リムマーケットニュース >  海外支店便り

シンガポール=中国系企業による取引事務所の開設進む

2017/10/20 12:00

 シンガポールは石油取引事業の重要拠点となっている。しかし、ここ数年は取引マージンの低迷などからスポットの取引数量が頭打ちとなっており、業務縮小を余儀なくされる取引業者がしばしば見られる。こうした中、中国系石油取引会社のシンガポール事務所開設は順調に増えているという。シンガポールは中国の石油会社の取引拠点として重要度を増している。

 

 古くは、中国の国営石油会社が子会社として取引事務所を開設。ここ数年は、中国独立系製油所の原油輸入拡大や中国の中堅企業による石油製品輸入の動きなどを背景に、中国の仲買会社による事務所開設が多かった。しかし、すそ野は徐々に広がりつつある。

 

 Hengyiインダストリー・インターナショナル(HII)16日、シンガポール事務所の開所式を行った。同社は中国の化学大手Zhejiang Hengyiのグループ企業。同じグループ企業のHengyiインダストリーSdn Bhdは現在、ブルネイに製油所を建設中だ。HIIは同ブルネイ製油所の原料調達や生産品の販売を手掛ける取引事務所として開設される。

 

 ブルネイ製油所は日量175,000バレルの石油精製能力で設計されており、原油やコンデンセートを原料として使用する予定だ。主力生産品はパラキシレン(年産能力150万トン)ベンゼン(50万トン)のほか、ガソリン、中間留分などの石油製品となる。製油所2018年半ばに完工する見通しで、操業開始は2019年に予定されている。HII2018年後半から原料の調達に着手する可能性が高い。また、製油所の業績が良ければ、将来、製油所能力を日量375,000バレルに拡張することも検討するという。

 

シンガポール 萩本 智史  03-3552-2411
Copyright©2019 RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.
facebook      twitter

About SSL?