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中国=自動車燃料にエタノールを推奨、ガソリン需要は後退

2018/01/12 12:00

 中華人民共和国国家発展改革委員会(NDRC)は、エタノールを自動車燃料に使用する準備を進めている。環境汚染の緩和策を特に強化している北京やその周辺地域ではエタノール導入の促進を今年から始め、来年には実用化する方針。天津市や山東省では既に、エタノールの普及策を発表している。

 

 2020年までにエタノールのみが自動車燃料として使用され、これまでのガソリンは使われなくなるかもしれない。石油会社はガソリンの精製を取り止め、燃料の基材としてエタノールの製造に注力することになるだろう。

 

 中国石油化工(SINOPEC)の関係者によると、近年、ガソリンの添加剤であるメチル・ターシャリー・ブチル・エーテル(MTBE)の使用が増加しており、製油所の利益を生み出す主力製品となっていた時期もあったという。MTBEの製造はエタノールの使用を増やし、ガソリンのオクタン価を向上させる。しかし、エタノールを燃料として使用すれば、添加剤としてのMTBEの役割は終わることになる。同時にC4生産チェーンにも大きなインパクトをもたらすことになる。

 

 C4製品は石油製品や石化製品の精製過程で産出され、MTBEはその主力品。C4生産チェーンのイソブチレンの主要な使いみちは、MTBEを生産することだ。仮に20年までにMTBEが必要なくなれば、イソブチレンの代替用途を見つける必要がある。

 

 エタノールが燃料として使用されるようになれば、石化産業、特にMTBEを含むC4生産チェーンに大きなインパクトをもたらす。産業全体で新たな取り組みを加速させるべきだろう。

 

 

北京  馬 東偉   03-3552-2411
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