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インド=東部州へのLPG供給にバングラデシュ・ルートを検討

2018/01/12 14:22

 インドのLPG輸入量は急速に拡大し、世界でも最大規模の輸入国となったが、供給者や需要家にとっても多くの課題が生じている。国営の供給会社は今年から、より効率的に需要家へLPGを供給する方法を検討し始めている。インドの東部にあるトリプラ州、アッサム州、アルナチャルプラデシュ州、ナガランド州、メーガーラヤ州へは現在、タンクローリーを使って輸送している。しかし、インド政府は隣国のバングラデシュを経由しての供給することを検討している。

 

 インド企業はLPGをオディシャ州のパラディップもしくは、西ベンガル州のハルディアからタンカーにより海上輸送し、バングラデシュのLPG受け入れ基地であるチッタゴンへ搬入、そこからインドの東部でバングラデシュと国境を接するトリプラ州、アッサム州メーガーラヤ州などへ供給する考えだ。多くのLPGの充填所はインドの西部および北西部にある。これらの地域から東部の州へ輸送する場合、34の州を越えなければならない。現在、こうした輸送コストはインド国営石油(IOC)や、バハラット石油(BPCL)、ヒンドゥスタン石油(HPCL)の負担となっており、東部地域の民生用燃料の価格としては、LPGが他に比べて割高になる要因となっている。インド政府はまた、LPGの輸送用パイプラインをチッタゴンからトリプラまで敷設することも提案している。

 

 さらに、インド政府はLPG専用船を建造することも検討している。インド国営メディアは、インドの造船企業がLPGの造船技術の提携について、近く提案するのではないかとの見通しを報じている。造船業界においては、インドの造船会社がLPG船を建造するうえでの技術的な懸念が多く示されている。国営の造船会社であるシッピングコーポレーションオブインディア(SCI)は現在、インドガス公社(GAIL)が年間500万トンのLNGを受け入れるダホールLNGターミナルの運営に協力している。このSCILPG造船に参入することに興味を示しているとみられる。しかし、インド企業は過去にLNG船の建造を試み、政府の支援の欠如もあり失敗に終わっていることから、新たにLPG船の建造という新規事業への参入には消極的ではないかとの見方も示されている。

 

 

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