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インド=混乱する海運市場に覗くチャンス

2018/04/20 12:00

 インドのLPG海運市場は最大手が破産・倒産法(IBC)を適用、事業から撤退したことにより大きく変革している。Varun Resources LTD8隻のLPGタンカーを保有していたが、昨年債務不履行に陥り、現在はIBCに基づき会社法審判所(NCLT)の管理下にある。同社が保有していたLPGタンカーについては、ムンバイ高等裁判所により競売にかけられている。

 

 最大手LPG海運会社の市場からの退場は、突然で予期せぬ出来事だったため、これにより生じた空白を即座に埋めることは難しい。実際に、Varun Resourcesに属していたタンカーは国営石油会社により傭船されていたが、業界にとって懸念されているのは、LPG需要が過去2年に政府によるプラダン・マントリ・ウジャワラ政策(PMUY=貧困層の女性にLPGを提供する政策)により急増していることだ。

 

 報道によると、Barun Resourcesは公益企業を中心としたインドのLPG輸入の70%に近くを担っていた。同社が市場から退場したことによる空白を、海運会社は急ぎ埋めようとしている。

 

 これまでに、世界大手のBWシンガポールがインドのLPG海運市場のシェアを握ろうと動いているほか、インドで最大の船主である、The Great Eastern Shipping2隻のLPGタンカーを前会計年度中に買い取るなど、Varun社の撤退を最大限に活用しようとしている。Global United Shipping Indiaは三井物産の支援を受け、一年にも満たない間に、相当規模のLPG海運市場のシェアを掌握しつつある。

 

 すでに述べたように、BWシンガポールグループは、傘下のBW LPGを通じて合弁企業であるBW Global United Indiaを設立し、2隻のLPG運搬船を移管した。2隻のLPGタンカー、「BW Boss」、「BW Energy」は現在、BW シンガポールのインド子会社のもと、インドの輸入業者のために運行している。

 

 多くが予想しているのは、インドのLPG海運市場において、Varun Resourcesが突如撤退し、一方でLPG需要が堅調に伸びているため、多くのチャンスが海運業者に開かれているということだ。

 

 

インド   カムレッシュ・トレビディ  03-3552-2411
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