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シンガポール=LNG国際会議開催、供給過多は2025年までに解消か

2019/03/15 12:00

 36日から7日にかけて第14回液化天然ガス(LNG)サプライ会議(LNGA、コンファレンスコネクション主催)がシンガポールで開かれた。出席した取引関係者によると、LNGの供給過剰は少なくとも2020年末まで続く見通し。しかし、2025年頃には一転して需要が供給を上回るとの見方も多かった。「(LNG市場は)3年毎に買い手市場と売り手市場が繰り返される傾向がみられる」(日本の大手取引業者)との声も聞かれた。

 

 シンガポールではLNG取引関連企業の数が現時点で43社、さらに増える見通しだ。シンガポール政府は、LNG産業の育成を経済発展のための重要項目と位置づけ法制やインフラ整備を積極的に推進している。同国貿易産業省上級国務相のコー・ポー・クーン氏は会議の基調講演のなかで、2基目となるLNGバンカリング(LNGを燃料とする船への燃料補給)用の桟橋が今年2月に完成したと述べ、新たなLNG備蓄タンク(5タンク)が建設される可能性があるとの見通しを伝えた。LNGターミナル施設を操業しているシンガポールLNG(SLNG)は昨年12月、新たな備蓄タンク建設に対する関心表明書(EOI)を募る入札を実施したという。シンガポールは第4タンクが2018年に完成、LNG備蓄容量が合計80万立法メートルに拡大した。

 

 日本からは資源エネルギー庁の資源・燃料部石油・天然ガス課長の佐々木氏がシンガポールを訪れ、特別講演した。同氏は、日本政府はLNG市場の拡大に向け、関連プロジェクトへのファイナンスやLNG需要国での制度・計画づくりの支援を通じ、5,000万トン規模の市場創設に貢献したいと述べた。今後は、液化プロジェクトのみに参加する日本企業に対するサポートや、第3国向けの液化基地または第3国での受入基地なども支援の対象になるという。

 

 

シンガポール  萩本 智史  03-3552-2411
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