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シンガポール=LNG国際会議、19年市況に悲観的見方広がる

2019/03/29 12:00

 液化天然ガス(LNG)の市場関係者の間で、2019年中は供給過多が解消されないとの観測が広がっている。22728日にシンガポールで開いたLNG国際会議(LNGgcAsia)で業界関係者に話を聞いた。

 

 今年に入り、新規プロジェクトの生産開始に伴い供給が増えているなか、需要が追いつかない状態が目立っているという。しかし、2025年頃までには、一転して品不足になるとの見方も多い。市況低迷のあおりで201618年の最終投資決定(FID)が極めて少数にとどまったことが背景にあると見られる。2024年半ばごろから、必要量を満たせない需要家が出る可能性があるという。こうした見通しを背景に、一時下火となっていた長期契約の締結に動くアジア需要が増えているとの声が聞かれた。

 

 2019年の北東アジアのスポット相場については「需要期でも56ドル(MMBTUあたり)をさまよう可能性がある」(大手コンサルティング会社)という。2019年のFIDの動向については多くが510件を予想した。注目される生産国は米国、カタール、ロシア、モザンビークが挙げられている。

 

 また、2016年からLNG輸入が急速な伸びを見せている中国は、2019年には一転して縮小するとの警戒も広がっている。「(中国は)経済成長鈍化の影響がLNG輸入の減少につながるのではないか」(大手船舶会社)という。しかし、南アジアや東南アジアの需要拡大によりLNG需要は全体として増加基調が続くとの見方が専らだ。

 

 

シンガポール  萩本 智史  03-3552-2411
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