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カンボジア=LNG事業が開始、当面の輸入はコンテナで

2019/05/31 12:00

 経済成長が目覚ましいカンボジアで液化天然ガス(LNG)事業が始まった。経済発展を支えるためには民生・産業向けともに電力の確保が必須の課題となっている。首都プノンペンで行われた石油ガス会議(578日、ガスアカデミー主催)で政府関係者や地元企業に現時点でのLNG事業について取材した。

 

 カンボジア政府によると、同国は天然ガス鉱区への投資を募る一方で、国内消費を目的にLNGの輸入を始めるという。LNG事業は現在、民間企業のカンボジア・ナチュラルガス・コープ(CNGC)が政府から認可を受け推進している。CNGCの事業計画は3つのフェーズから成り立っている。

1フェーズは20192020年が対象、コンテナにより海上輸送でLNGを輸入するという。コンテナを発注した中国からLNGが持ち込まれる公算が大きい。用途は輸送燃料や都市ガス向けになる可能性が高い。2019年のLNG輸入は35,000トンを予定し、2020年は10万トンに拡大する可能性がある。

 

 第2フェーズは20212023年の達成をベースに、ガス発電施設を建設し、チャーターした浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)を使って発電燃料として供給する計画。発電施設は2023年までに800メガワット(MW)規模を目指しているが、操業当初は400MWの発電から始めるという。LNG輸入は年間55万トンを見込んでいる。第3フェーズは20242029年が目標で、再ガス化設備など整備した輸入基地を陸上に建設する。輸入能力は年間300万トン規模を予定しているおり、主に発電燃料としてのガス供給を計画している。第3フェーズでは発電施設の能力を1,200MWに増強したいという。

 

 

シンガポール 萩本 智史  03-3552-2411
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