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ロシア=天然ガス分野が好調ほか、ザルベジネフチがベトナム権益獲得

2019/06/20 10:09

 天然ガス分野でロシア企業の健闘が目立つ。ロシア国営石油会社のガスプロムは5月30日、2019年第1四半期の業績は5,360億ルーブル(約83億ドル)で、前年同期比で44%増加したと発表した。天然ガス販売量は715億立方メートルで、前年同期の624億立方メートルから大幅な増加になった。

 また、『ロシア・ビジネス・タイムス』(5月29日付)などによると、ガスプロムが、中国は「パワー・オブ・シベリア」パイプライン経由の天然ガス輸入量の増大を期待しているという。完工間近の「パワー・オブ・シベリア」は全長約4,000キロメートル。中国向けに2025年までに天然ガス380億立方メートルをロシアから輸出することに合意済みだ。今年12月に稼働する予定である。

 このほか、ロシア国営石油開発会社のザルベジネフチに関するニュースがいくつか伝わっている。まず、ザルベチネフチはボスニアのブロド製油所の使用燃料を重油から天然ガスに転換する。クロアチアのスラブスキー・ブロド製油所で環境問題が発生したことを受けての措置とみられる。

 ザルベジネフチはさらに、ベトナム国営石油開発会社のPVEPからベトナム沖合の09-2/09と呼ばれる鉱区の権益30%を取得することに合意したと、5月末に発表した。当該鉱区はクーロング海盆に位置し、面積は992平方キロメートルという。

 ロシア石油大手のノバテクが主導する液化天然ガス(LNG)プロジェクトである「アークティックLNG2」に関連し、同社はプラント設計・調達・建設役務(EPC)をテクニップFMCに発注した。LNGの生産能力は年間1,980万トン。

 ところで、ロシアの「ドルジバ」パイプラインで汚染原油を輸送した問題の続報が伝わる。まず、ロシアにおける5月の原油生産量は、前月比で日量17万バレル減の同1,110万バレルになった。調査会社のESAIエナジーによると、パイプラインの復旧や海上出荷余力で6月には生産量が回復するとの見通しを示した。

 パイプライン汚染問題について、ベラルーシの国内オペレーターは6月初旬、500万トンに及ぶ汚染原油のロシアへの返送を8月半ばまでに完了する予定とコメントした。ロシアの『インターファック・ニュース』が報じた。

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