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石油化学=11月30~12月4日:エチレン横ばい、シェルの不具合が支えに

2015/12/07 07:00

【アロマティクス】

北東アジアの芳香族製品相場は、ベンゼントルエン、パラキシレン(PX)ともに原料コスト指標のひとつである、ナフサ相場の動きに連動する展開となった。いずれの製品も2016年1月起こしのターム契約交渉が進められているため、スポット玉の取引も積極的に手掛けづらい商況となっている。

 

【オレフィン】

アジアのエチレン相場は、横ばい。シェルはシンガポールで保有するナフサクラッカーの不具合により、エチレンプロピレンを含むオレフィンに対し、フォースマジュール(不可抗力条項)を宣言した。これを受け、シェルがスポット玉を探しており、相場が支えられているが、需要家側は誘導品との採算が取れなくなっており、買付けに慎重な姿勢を取っている。北東アジア着の商談では、1,050ドル以下の買唱えに対し、1,100ドルの売唱えが寄せられている。

 

アジアのプロピレン相場は北東アジア着および韓国積みが強含んだが、東南アジア着はほぼ同水準で推移した。北東アジア着では、12月品の売り物が少ないうえ、シェルシンガポールがスポット買いを行ったことを受け、売り手が東南アジア向けの販売を優先する動きが見られた。また、中国国内相場が堅調に推移していることも売り手の心理を強めた。こうした状況下、売り買いのアイデアが上昇し、相場が押し上げられた。中国国内では、誘導品の需要は振るわないものの、12月着の輸入品が少ないなか、相場は堅調に推移。東南アジア市場では、シェルシンガポールのナフサクラッカーがトラブルの影響で、稼働停止している。このため、同社が不足分をスポット市場で買い付けている。ただし、同社以外の需要家からの買い気は依然として乏しい。このため、相場の上げ足が鈍い。

設備関連では、タイのIRPC社が保有する年産32万トンの深度接触分解装置(DCC)が12月後半に立ち上がる予定。また、同国では、9月下旬から定修入りしたプロパン脱水素装置(PDH)が11月後半に再開したが1日に、不具合が発生し、再び稼働を停止したもよう。

 

北東アジア着のブタジエン相場は動きがみられない。売り手側は、今後誘導品である合成ゴムメーカーが、これまでの減産などの結果、在庫水準が低下しているため、先行き設備の稼働率を引き上げる可能性があるとみている。これにより、相場の底打ちは近いとして販売を急がない。買い手は、足元では誘導品需要が低迷した状態が続いているため、スポット玉に対する買い気は薄い。3日に、マレーシアのロッテケミカル・タイタンが締め切った12月中旬積みを対象とした販売入札は、北東アジア着市況連動で落札された。

 

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