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石油化学:7月18~22日:エチレン供給が回復、シンガポールで稼働再開

2016/07/25 07:00

【アロマティクス】
 韓国積みのベンゼン相場は堅調。輸出先の米国、中国のベンゼン相場が底堅い推移となったことを受けた。そのほか、トルエン相場も中国沿岸部の在庫水準が低下したこともあり堅調に推移した。パラキシレンではシンガポールのジュロンアロマティクスが、およそ1年半ぶりに設備の稼働を再開した。今週に入ってから、PXのオンスペック品が確認されたとの情報が寄せられた。ただ、PX設備は今後定修が計画されていることもあり、需給に余剰感は生まれず。相場も堅調に推移した。

【オレフィン】
 アジアのエチレン相場は北東アジア着がもち合い。一方、東南アジア着が供給潤沢感を背景に弱含んだ。シェルとエクソンモービルのシンガポールにあるナフサクラッカーが稼働を再開し、エチレンの供給は回復しつつある。これを受け、スポット販売を検討する売り手は唱えを引き下げて、買い手に譲歩する姿勢を見せ始めている。東南アジアの商談では、1,080ドルの売唱えに対し、1,050ドル以下の買唱えが寄せられた。この中、8月末着のアルゼンチン品が成約されたが、仕向け先や価格など詳細は明らかになっていない。

 アジアのプロピレン相場は、東南アジア着のみ小幅安となった。北東アジアおよび韓国積みはほぼ同水準で推移した。
 北東アジア市場では、8月着の商談が終わりつつあるなか、売り買いとも取引を急がず、様子見ムードが強い。売り手は手持ち玉が薄いうえ、中国国内相場が堅調に推移していることを好感し、残りの玉に対する販売を急がず、アイデアを引き下げる動きが見られない。一方で需要家は東南アジア品の供給が増える傾向にある一方、中国国内相場が上げ基調を続けているなか、先行き相場に不透明感があるとアイデアを引き上げてまで売り手に追随しようとしない。
 韓国積みでは、多くのメーカーが8月積みの販売を一巡しており、9月積みの販売は時期尚早感から様子見に後退している。
 東南アジア市場では、トラブル要因で稼働停止していたシンガポールのナフサクラッカー2基が稼働再開したことにより、供給潤沢感が出ている。これを受け、市場雰囲気が弱くなった。

 北東アジア着のブタジエン市場では、シンガポールのシェルがブタジエンの生産を再開したとの情報を受け、需要家は相場に天井感があるとの見方を示している。一方、現在も定修を実施しているナフサクラッカーが複数あるため、売り物も少なく相場が反落する状況にもないという。このなか、売買ともに唱えは聞かれず様子見ムードが強まった。また、インドの石化メーカー2社が販売入札を開示している。対象は1社が9月初め積み3,000トン、もう1社が8月半ば積み2,000トン。いずれも22日時点で結果はわかっていない。

レポートでは設備の稼働状況などより詳しい内容がご覧いただけます。

 

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