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アジア石油製品:5月8~12日:ガソリン市況が強含み、北東アジアで供給減

2017/05/15 07:00

 ガソリン

 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場が強含んだ。韓国の石油会社は、スポットの売り物をほとんどベトナムへ販売している。このため、シンガポールやインドネシア向けなどの供給は、中国や台湾製に絞られている。また、北東アジアの製油所3月から定修シーズンに入ったこともあり、トレーダーは手持ち玉が減っているとみられる。中化集団(SINOCHEM)6月泉州煉化(日量24万バレル)出し92RONガソリンMR船型の販売に乗り出しているとの情報がある。先週の市場では、台湾中油(CPC)が入札を通して6月積み92RONガソリンMR船型3カーゴを販売した。価格はFOBベースでシンガポール市況(92RON)に対し65セント前後のプレミアムと伝えられた。また、大連西太平洋石油化工(WEPEC)は、6月上旬積み92RONガソリンMR船型をFOBベースで同市況対比小幅なプレミアムでターム契約者向けに販売したようだ。

 

 ナフサ

 アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)とアジア需要家のターム交渉(7月~20186)について、複数の市場関係者から、「ADNOCが強気な姿勢を崩していない」との声が聞かれた。北東アジア着カーゴの成約水準が、長らく日本市況に対しプレミアム圏に保たれていることなどが背景にある。「ADNOCが売唱えを引き下げないとすれば、買い手は受け取る数量を削るというケースも出てくる」(トレーダー)との指摘もあった。

 

 中間留分

 台湾積み高低硫黄軽油(MR船型)の市況連動相場が強含んだ。0.05%S軽油はシンガポール市況に対し2030セントのプレミアムと同30セント上昇した。0.25%S軽油は同市況対比7080セントのディスカウント同30セント高となった。台湾中油(CPC)8日、入札を通して6月積み0.05%S軽油24万バレルを販売した。価格はFOBベースでシンガポール市況(0.05%S)に対し25セント前後のプレミアムと伝えられた。CPCは当初、6月積みとして0.05%Sまたは0.25%S軽油の販売を予定していたものの、0.05%S軽油が割高と判断し、0.25%S軽油の販売を見送った。0.25%S軽油について、成約が可能な水準はFOBベースで同市況対比75セント前後のディスカウントだったようだ。

 

 重油

 日本着0.3%S重油(MR船型)の市況連動相場は、シンガポール市況(180cst)に対し60.0070.00ドルのプレミアムと前日からもち合った。需要が乏しく、取引は盛り上がりを欠いている。北東アジアでは、0.3%S重油のスポット買いが長らく見られない。一方、インドネシアや韓国では、一定量の売り物が続いている。韓国石油1社には、0.3%S重油の輸出余力があるものの、日本からの買い引き合いが弱く、新たな成約の情報は聞かれない。この他、台湾中油(CPC)による6月着0.5%S重油4万トン型の買付け入札が、12日に応札価格の有効期限を迎える。購入予定量は3カーゴ程度とみられている。

 

「アジア石油製品」レポートサンプル

「石油製品(英語)」レポートサンプル

 

 

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