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電力=12月17~21日:軟化、再び寒気緩み需要低迷-北海道は埒外

2018/12/24 07:00

卸電力市場の相場は下がった。Rim Indexスポット(翌日物取引)価格の24時間・中心値は前週(121721日受渡)、平日の平均でみると、前の週に比べ東日本が1kWh当たり(以下同)1.50円安(10.8%低下)12.42円、西日本が同1.03円安(10.4%低下)の8.87円。19日以降の予想最高気温が東京や名古屋、大阪などで15度前後まで上昇するなど、全体として平年を大きく上回る水準が続いた。このため、暖房向けの電力消費が落ち込み、需給が緩んだ。ただ、東日本のうち、連系線の容量が小さいため、本州から電力融通を受けにくい北海道では他の地域とかけ離れた価格水準が続き、日本卸電力取引所(JEPX)の取引で暴騰する場面もあった。東日本と西日本の週間平均の差は、東高西低の3.55円と、前の週の4.02円から縮小した。

 

予想気温の上昇が顕著になったのは19日から。気象庁の18日発表では、19日の最高気温が、東京で平年比2.6度高の14度、名古屋で同3.0度高の14度、大阪で同2.4度高の14度とそれぞれ予想された。20日と21日の予想では仙台の最高気温が10度と二けたに乗せるなど、「暖冬復活」の地域が拡大。電力広域的運営推進機関が20日までにまとめたデータによると、北海道から九州までの9地域の1719日の需要実績は合計で827,000kWhと、前の週の1012日の853,000kWhを下回った。

ただし、北海道は「番外地」。日本卸電力取引所の約定価格で24時間平均を比較すると、1721日の平均が22.65円で、1014日が21.90円と、全体の傾向とは逆行した。北海道の需要実績では、月曜から水曜の比較でみる限り、1719日が3,110kWh1012日が3,300kWhと減少傾向を示していた。特に18日受渡の24時間平均が、27.62円と週の最高値を付けたが、予想最低気温は平年比2.7度高の氷点下2度、最高が平年並みの1度、気温については、跳ね上がるような状況ではなかった。需要実績でみても18日は1,040kWhと、前の週の火曜である11日の1,090kWhを下回った。11日の予想最低気温が平年比3.4度低い氷点下7度、最高が2.5度低い零度だったが、11日の24時間平均は20.70円と、18日に比べ割安。太陽光や火力など発電設備など他の要素を勘案する必要があるものの、市場では北海道の値動きについては、合理的な説明がますます付きにくくなっているとの声が少なくない。

 

今週(122428日:24日は振替休日)は、年末年始の休暇が増え始める時期。産業需要は減少傾向をたどりそうだが、火力など発電設備の計画停止の動きには注意を要する。気温は平年に近い水準に戻りそう。気象庁の木曜20日時点の予報では、25日から27日の東京の最高気温は911度、名古屋が1012度、大阪が912度とそれぞれ予想されていた。天気は、雲りがちの1週間となりそう。

 

日本卸電力取引所スポット価格(1日前市場・24時間)

受渡日

17

18

19

20

21

 

平日平均

システム
プライス

10.59

10.80

10.23

10.45

10.03

 

10.42

約定量
(1,000kWh)

793,650

808,120

796,438

808,647

822,639

 

805,899

注:単位は円/kWh 

 

過去最多

 

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