LPG=11月25~29日:1月着の需要増で相場は上昇
CFR極東:
先週の極東着相場は、買い気の高まりを受けて増加した。Rim Asia Indexは28日時点でプロパンが492.75ドルと22日比12.00ドル高、ブタンが514.00ドルと同16.50ドル高。複数のトレーダーや日本元売りにプロパン単体の需要がある様子。一方、韓国輸入1社など複数の売り手に販売余地があると伝えられているものの、これらの売り手は需要増を見込み、強気姿勢をとっているもよう。ブタンは、非米国産プロパン/ブタン同率玉の需要が週の前半に浮上。しかし、1月着ブタン付きカーゴの積極的な売り手は見当たらず、需給は引き締まっている。
FOB中東:
12月CPはプロパン440ドル、ブタン455ドルで確定した。原油相場が11月下旬以降に急伸したことや、インドおよびインドネシア向けで新規需要が浮上したことを受け、12月CP予想は週を通じて上方修正された。1月CPは現時点で12月CP並みのプロパン440ドル、ブタン455ドルと予想されている。一方、FOB中東積みカーゴの商談は閑散。欧トレーダー1社が12月CPの確定前に12月後半積みプロパンリッチの買唱えを提示した程度だった。
日本国内:
12月渡しの商談が開始され、京浜の陸上市場の商談水準はプロパンが53,700~53,900円、ブタンが56,500~56,800円で伝えられた。市場関係者によると、実需が増える12月は、買いポジションのディーラー勢が予めスポット調達数量を前月に比べ多く計画しているという。商談は来週以降、本格化する見通しだ。