LNG=12月2~6日:DES北東アジア相場は期近が軟化、需給緩和で
【DES北東アジア】 DES北東アジアのスポット相場は先週、期近が小幅下落した。露サハリン2プロジェクト(年産1,080万トン)、豪イクシスプロジェクト(同840万トン)出しを含む複数のカーゴが入札を通して売りに出されたことに加え、パプアニューギニア、プルート、オマーン、カタール、ナイジェリア、アンゴラ出しが個別交渉で売り込まれた。この他に米コノコフィリップスがオーストラリアパシフィックLNGプロジェクト(APLNG、年産1,400万トン)で2020年積み計12カーゴを対象とした販売入札を開示した。一方、東北電力や広州ガスが買付け入札を開示したが、この他に買付けに動くプレーヤーは見られなかった。
南アジアの市場では先週、グジャラット州石油公社(GSPC)が1月20日~2月10日着カーゴを対象とした買付け入札を開示した。この他にインド国営石油会社(IOC)が1月着カーゴの購入を検討していた。一方中東では需要家による動きは鈍化していた。エジプトのイドゥクプロジェクト(年産720万トン)の供給が増加したことや、オマーンとカタール出しの売り物が潤沢となっていたことで市場センチメントは弱気に振れていた。
インド国営ガス会社(GAIL)が米サビンパスプロジェクト(年産2,250万トン)とコーブポイントプロジェクト(同570万トン)で2020~2021年に船積みされるカーゴの販売入札を開示した。加えてアンゴラLNGが1~2月着の買付け入札をするなど、大西洋圏出しには潤沢な売り物が見られた。一方、南米ではメキシコ電力公社(CFE)が1月着2カーゴと2月着3カーゴを対象とした買付け入札を開示した。 |