原油・コンデンセート=12月2~6日:イスラエルの需要家がカビンダを購入
中東原油/コンデンセート 2月積みカタールマリンの市況連動相場は軟化した。新OSPの上方修正で競合油種と比べた割安感が薄れたことが、カタールマリンの相場を押し下げた。カタール国営石油会社(QP)が5日にターム契約者に通知したカタールマリンの11月積みOSPは、ドバイ市況に対して2.88セントのプレミアムと、前月から50セント拡大した。OSPを決定する際の判断材料となる1月積みカタールマリンの商いでは、商い中盤にOSP指標に対し40~45セントのプレミアムで成約が聞かれた。QPはカタールマリンの新OSPを成約水準以上に引き上げたと見られる。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート アンゴラ産原油の商いでは、イスラエルの最大の石油会社であるバザン(Bazan Group)が、これまでに12月積みのカビンダを1カーゴを購入していたことが判明した。売り手は米国のシェブロン。バザンがカビンダを購入するのは初めて。カビンダはこれまで中国の需要家などが主な買い手であったが、カビンダはスウィート原油の中でも硫黄分が0.12%と低いこともあり、2020年1月からの国際海事機関(IMO)による船舶原油の硫黄分規制を控え、新規の買い手が浮上している。バザンは国内に日量19万7,000バレルの製油所を抱えている。
南方原油/コンデンセート 期先2月積みベトナム産原油の商いでは、同国国営PVオイルが4日締め切った入札で、9~15日積みダイフン40万バレルを販売した。買い手は現時点では明らかではないものの、DTDブレント指標に対して7ドル台のプレミアムで落札されたもよう。
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