LPG=12月9~13日: 買い気の強さで相場は強含み
CFR極東:
先週の極東着相場は強い買い気を受けて強含んだ。Rim Asia Indexは12日時点でプロパンが540.25ドル、ブタンが567.75ドルとともに6日比36.75ドル高。複数のトレーダー勢が買戻しのためプロパン2万3,000トンを物色。このうち、欧トレーダー2社は華東輸入1社、北海産ガス1社からそれぞれプロパン単体を調達した。加えて、日本商社1社と日本元売り1社もプロパン2万3,000トンの買付けに関心を寄せている。買い気が強い一方、売り手は米ガルフでの濃霧の発生を懸念して、ファームな売唱えを控えている様子。加えて、手持ち玉を抱える欧米トレーダーの大半はクリスマス休暇に伴い、12月下旬に市場から退く見通し。供給や商談日数が限られる中、スポット調達に積極的な買い手が唱えを引き上げ、売り手に追随する姿勢を見せた。
FOB中東:
1月CP予想は12日にプロパン480ドル前後、ブタン500ドル前後に上方修正された。極東着相場での需給の引き締まりを反映した。スポット市場ではインド向けの需要が浮上しており、買い気が強まっている。ただ、2月CPが1月CPを大きく下回るとみられているため、商談水準は1月前半積みと1月後半積みで乖離しているようだ。
日本国内:
海上バージ市場ではスポット需要が浮上してきた一方、10~11月の出荷不振を背景に在庫が高くなっている元売り勢が販売に関心を示し、相場は軟化した。陸上相場はプロパン市況が週の前半に京浜、阪神とも供給増加を受けて下落した。年末休暇で営業日数が限られるため、手持ち玉を抱えるディーラー勢は早めの販売を得策とみているようだ。しかし、1月CP予想が12日に大きく上方修正されたことで、週末は様子見ムードが強まった。一部の市場関係者は仮需が今月後半に発生すると見込んでいる。