LPG=12月16~20日: 需給逼迫を受けて急伸
CFR極東:
先週の極東着相場は需給逼迫を受けて急伸した。Rim Asia Indexは19日時点でプロパンが566.00ドルと13日比11.00ドル高、ブタンが611.00ドルと同42.25ドル高。プロパンは、複数のトレーダー勢が買戻しのためスポット購入に積極的な姿勢を示した。一方、米国産プロパン単体の売り手は米ガルフでの霧の発生による到着の遅れを懸念し、商談入りに慎重になっている様子。ブタンは週の前半、日本着ペースの商談が1月CP対比90ドル台のプレミアムで展開されていると伝えられたほか、北海産ガス1社が非米国産プロパン/ブタン各1万1,500トンの調達に関心を示した。
FOB中東:
1月CP予想はプロパン505~510ドル、ブタン530~535ドルに上方修正されている。極東着相場での需給が一段と引き締まっていることが背景。FOB中東積みカーゴに対する需要も浮上している。特に、プロパン/ブタン同率玉に対する買い気が堅調だ。東南アジア向けでも同荷姿の需要が強まっていることを映し、1月CP予想上のブタンとプロパンの格差は25ドルに拡大した。
日本国内:
海上バージ相場は週末に下落した。高気温を背景に出荷が振るわず、在庫が高くなっているプレーヤーが販売に関心を示した。陸上相場は月の半ばを過ぎて薄商いの様相に。阪神のプロパン相場は17日に需給の緩みを受けて軟化した。出荷が鈍いため、ディーラー勢の大半はスポット調達余地が限られている様子。
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