原油・コンデンセート=1月20~24日:VLSFO生産に向け韓国のソコール需要が堅調
中東原油/コンデンセート 3月積みアブダビ産原油の商いでは、富士石油が21日、2カーゴのマーバンをOSP指標に対して60セント台のディスカウントで購入した。この成約の前、マレーシア国営ペトロナスが少なくとも400万~600万バレルのマーバンを複数の売り手から調達。価格はOSP指標に対して50セント台のディスカウントと伝えられた。ペトロナスは同カーゴをマレーシアのペンゲラン製油所(日量30万バレル)に持ち込むとみられる。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 3月積みサハリン産ソコールの商いでは、米エクソンモービルが20日に締め切った販売入札で3カーゴを販売した。そのうち、韓国のGSカルテックスとSKエナジーが1カーゴを購入していた。価格はドバイ市況に対し7.00ドル台後半のプレミアム。3月積みソコールの商いでは、これまでに少なくとも5カーゴが韓国向けに販売されている。韓国では、1月に施行された国際海事機関(IMO)による船舶用燃料の硫黄分規制をうけ、低硫黄重油(VLSFO)の生産が追い付かないなか、VLSFO生産に適したソコールの需要が堅調とみられる。
南方原油/コンデンセート 3月積み豪州産バンゴーの商いでは、国際石油開発帝石(INPEX)が21日に締め切った販売入札を通じ、1カーゴを販売した。INPEXは3月10~14日積みのカーゴを、DTDブレント指標に対して27.5ドルを上回るプレミアムで販売した。買い手は三井物産と伝えられた。IMOによる船舶用燃料の硫黄分規制をうけ、バンゴーは重油のブレンド基材としての需要が依然高く、相場が高騰している。 |