LNG=1月20~24日:DES北東アジア相場は軟調、売り物潤沢で需給緩い
【DES北東アジア】
DES北東アジアのスポット相場は先週、弱含んだ。売り物が潤沢に見られ、入札の他にも一部需要家に対して販売の打診が寄せられていた。中国の一部プレーヤーが買付け入札を実施したが、相場を下支えするには至らなかった。一部売り手は依然として2月着の売り物を抱えていた。広州ガスは大鵬基地向けとして3月8日着1カーゴを対象とした買付け入札を21日に締め切ったまたの振華石油(ゼンファオイル)が18日に締め切った入札を通して複数カーゴを買い付けた。同入札では5月着が3ドル台後半、7月着が4ドル前後、10月着が4.80ドル前後で落札が決まった。
【FOB中東、DES南アジアおよび中東】
FOB中東、DES南アジア、中東相場も先週、下落した。期近の売り物を抱えるプレーヤーが多く見られる。一部売り手は販売を急ぎ、唱えを切り下げている。需要を上回る売り物が見られ、需給の緩みが顕著だった。インド国営石油会社(IOC)はダヘジ基地向けとして3月20日着を対象に入札を開示した。グジャラット州石油公社(GSPC)は24日、ダヘジ基地で3月5~16日に引き取る2カーゴを対象に買付け入札を締め切った。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】
大阪ガスが米フリーポートプロジェクト出しのDESベースの販売入札を開示した。対象は欧州向け7月着と11月着各1カーゴで、応札の締め切りは22日となっている。大ガスはフリーポートプロジェクトの第1液化系列において、年間232万トンの20年の液化契約を保有している。欧系トレーダーなど一部企業が応札を検討。蘭ゲート基地など欧州の受入基地の使用権を抱えるプレーヤーは、NBPやTTFの大幅なディスカウントに相当する水準で応札する公算が大きいと見られていた。