石油化学=1月27~31日:旧正月で閑散、新型肺炎の影響に注視
【アロマティクス】
アジアの芳香族製品相場の水準は一段切り下がった。コロナウイルスによる新型肺炎の流行を受け、リスクオフの動きから原油相場が下落したことに連動した。週半ばには原油相場が切り返す場面もみられ、芳香族製品相場も下げ止まっている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は変動がみられず。旧正月前までは、減産や不具合による品薄感および旧正月明けに中国需要家が買いに動くとの見方から、エチレンの需給は引き締まっているとみられる。一方で新型肺炎の流行により原料コストが下落したうえ、中国国内の物流網や工場稼働に影響が出るのではないかと不透明感が強まっている。
アジアのプロピレン市場は、北東アジア着および韓国積みが弱含んだが、東南アジア着はもち合った。
北東アジア着は中国が旧正月連休入りしているなか、需要が後退し小幅ながら下落した。
韓国積みでは、日本で不具合により稼働停止していた一部ナフサクラッカーが再開しており、トレーダーからの買い気が後退した。こうした状況下、相場がお幅ながら弱含んだ。
アジアのブタジエン相場は、いずれももち合った。
アジアのブタジエン市場では、旧正月休日のため、韓国、台湾、中国の市場関係者が少ないなか、商談が薄く、静かな商況となった。先行きについて中国の誘導品メーカーの稼働状況に左右されるとの見方がある。
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